教育福島0002号(1975年(S50)06月)-043page
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教育資料
昭和五十年度
福島県公立高等学校入学者選抜の結果について
一、選抜方法について
本年度の福島県公立高等学校入学者選抜の実施に当たっては、中学校教育の正常な運営を乱さないこと、真に高等学校教育を受けるに足る資質と能力を判定することを基本として、高等学校入学者選抜対策会議の調査、研究を十分尊重した。
本年度における、その実施上の基本方針は次の点である。
(一) 学力検査実施教科は、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の五教科とした。
(二) 合格者が定員にみたない全日制の高等学校においては、再募集を行うことができるようにした。
(三) 他県から本県に就職する者など特殊な事情にある者について、定時制の課程にかぎり、四月中に特例としての再募集を実施することとした。
(四) 出題に当たっては、中学校における教育課程の適正な実施に即応できるよう配慮し、また、生徒の平素の学習活動の成果や学力が多面的に評価できるように留意した。
(五) 中学校長から提出される調査書は、入学者選抜の際十分尊重しうるよう、特に厳正公平に作成するようにした。
(六) 高等学校における調査書の取り扱いについては、その具体的操作について、県立高等学校がすべて共通理解を持って十分尊重するようにした。
二、志願者数、合格者数
再募集後の集計は次のと上りである。
下表(1)で、再募集に応じた志願者は七十五名であり、そのうち二十七名が合格した。
下表(2)で、再募集に応じた志願者は百五十名であり、そのうち百四十五名が合格した。
なお、特例としての再募集による合格者は七十四名である。
表(1)全日制(最終集計)
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表(2)定時制(特例とし、ての再募集を除く)
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三、合格者の学力検査成績(全日制)
(一) 総合得点分布百分率
上の表には再募集による合格者は含まれていない。
平均点は百四十九・九点であり、昨年度より、八・二点上回っている。
最高得点は、二百四十三点であり、昨年度より三点上回っている。
なお、標準偏差をみると四十三・六であり、昨年度の三十八・四から見て、得点のバラツキがわずかながら大きくなったと見られる。
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(二) 各教科の平均点、標準偏差
上の表での最高平均点教科は、国語であり、最低平均点教科は理科である。その平均点の差は、十・五点である。昨年度の平均点の最高と最低との差と比べれば、その差は縮まって来ている。
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四、今後の方針
前掲の資料は、本年度における高等学校入学者選抜対策会議において、十分検討し、その選抜の内容、方法等に関する改善に役立てて行く予定になっている。
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