教育福島0003号(1975年(S50)07月)-022page
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れる。
では、その原因となっている要素を調査から見ると……
(三) 進路について不安を持つ原因は何ですか。
「自分の適性が分らない」が各学年とも第一位で、何に自分は向いているかが理解できない生徒が約半数いる。次は「資料が不足している」で、特に一年生が多いという特色が見受けられる。第三位は「将来の見通しがない」で、現在の社会情勢の一端がうかがわれる。また、悩みが学歴とも関連している点も、もう一つの問題として考えさせられる。
次に、このような原因をどのように解決しているかを見てみよう。
(四) 不安の解消をどのようにしていますか。
「なにもしていない」が最も多いが、学年差が現れている。次いで「両親や兄弟と」「自分だけで」「友人と」の順で相談するとか、又は自力で解決を図っている。「先生と相談する」が最低になっていることに注意したい。
(五) 進路について悩みを持つ原因は何ですか。
「高卒だけの学歴では不十分ではないか」が第一位を占め、高学年に多く見られる。次いで「就職する場所が分からない」となっているが、これは特に二年生に多いのが目立つ。その次は「進学か、就職か、どちらにするか迷っている」で、特に一年生が多い。三年生については、調査時期に問題点があった。
(六) 悩みを解決するためにどのようにしていますか。
「これから考える」が最も多く特に一年生では、最高の三十六・五パーセントを占めている。次いで「両親兄弟と相談して」 「自分だけで解決する」の順になっている。「なにもしていない」が各学年とも同じような比率になっていることは、一考を要する。
以上のような調査から考察されることは、進路についての不安や悩みを持
表2 進路に関する資料の活用例
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