教育福島0004号(1975年(S50)08月)-038page
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わが町の生がい教育
あたたかい人間関係の育成を
大沼郡本郷町教育委員会
一、はじめに
本郷町は、会津若松市に隣接し、早くから町制を敷いた旧本郷町と、農山村地域の旧玉路村とが、昭和二十九年に合併した町である。十七世紀から始められた陶業を中心とする製造業と農業、商業が主な産業であり、人口は六千八百三十七人の自然の美しい町です。
社会教育関係の予算は九百二十一万四千円で、施設は公民館一、分館一、関係職員四人で社会教育発展に尽力しています。
また、昭和四十九年度より県教委から「地域総合教育研究開発地区」として指定を受け、現在研究実践活動を積極的に推進している段階ですが、研究のあらましを紹介します。
二、テーマ
温かい人間関係を育てるために、地域ぐるみの教育をどのように進めたらよいか。
すべてを自己本位に考えがちな最近の世相の中で、相互の信頼と愛情に支えられた温かい人間関係の醸成が求められなければならないと思います。そのためには、幼・小・中学校が連携を密にして同一志向の人間つくりのために一貫した教育を行うとともに、学校と家庭と社会がお互いに協力し会って地域の抱えている問題点を究明し、改善策を講じて、望ましい生活習慣を形成していこうという願いから、この研究テーマにしたわけです。
三、運営
運営委員は、町内の各種団体の代表からなるメンバー七十名で構成し、学校・家庭・社会の三部会に分かれています。運営委員会は隔月一回の定例会を開き、研究推進の実情等を研究し合います。
四、各部会の活動状況
(一) 学校教育部
(二) 家庭教育部
町内の行政区の中から三地区を推進地区に指定し、モデルケースとして研究活動しています。一区では早朝マラソンンを実施しています。毎週月、水、金曜日の三回、午前六時三十分から一時間、大川沿いを走るハードトレーニング。また十九区では、毎週日曜日午前六時三十分から親子なわとびのほか、交通安全教室などを取り入れて実施しています。八重松地区では、農村地帯なので、部落集会所として使用しているお寺の清掃や、文化財めぐりを兼ねたサイクリング等を実施しています。
(三) 社会教育部
(1)危険箇所の調査
(2)町の年中行事の調査
(3)産業活動の調査
(4)週休二日制についての意識調査
(5)部落懇談会の実施
五、おわりに
このように町あげて、「温かい人間関係を育てるためには……………」のもとに三部会が意欲的に活動しています。この研究は今年度が最終年度となっていますが、明るい住みよい本郷町づくりを目指して今後も続けていきます。
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親子マラソン
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