教育福島0004号(1975年(S50)08月)-044page
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福島の文化財
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未指定
法用寺三重塔
大沼郡会津高田町雀林字三番山下
法用寺
県内に遺存する五つの塔の中の一つで、会津では唯一の遺構である。
唐様三ツ斗、三手先◆◆、二重繁◆を使用した軒の深いものである。各組手ごとに尾◆を配し、◆◆間には間斗二個を詰めるなどこの様式末期の応用部分も多い。初層側壁には文政年間の参けい者の墨書が見える。
建立趣意書によれば、安永二年に計画着工したが、二層目までで資金が尽きて中断し、腐朽が進む中で募金を達成して七年後の安永九年(一七八〇)落成したと伝えている。天明のききん(一七八二)の直前に当たり、あと数年延びれば今の美しい姿は完成を見なかったかも知れない。
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