教育福島0008号(1976年(S51)01月)-034page

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わが町の生がい教育

 

人づくりとしての生がい教育

矢祭町教育委員会

 

町づくりは人づくりから、人づくりは教育から、これは古張町長就任以来のモットーであり、町民もこの一貫した方針の下に体制を固め、生がい教育の柱を人づくり教育として展開している。

また、わが町は茨城県と接し、人口約八千五百名、すべての面で関東圏に属し、その影響力も大きい。県立公園矢祭山は、四季を通して観光客を楽しませるばかりでなく、町民の豊かな情操をもはぐくんでいる。

 

一、我が町の生がい教育の概要

 

(一) 青少年の健全育成

子供会の育成、町の三地区に本来の子供会が結成されて活動を始めた。チビッ子交通安全会、剣道、サッカースポーツ少年団、緑の少年団があり活動している。

(二) 地区青年会の育成とリーダー養成

従来までの青年団体が著しく減少し組織力も弱い。要因として、家業のかたわら会社等に就労し、会への未加入が増加していることもあるが、リーダーの不足が最大の原因となっている。このことに対応してリーダーの研修を継続的に実施している。

(三) 婦人を育てる学級の開設

隆盛をきわめた会員が社会の変ぼうにより次々と脱会し、現在は二百名に減少しているが、教養の必要性からの要望等もあって、学級を開設している。各地区代表による中央婦人学級、モデル地区設定による部落ぐるみの学習を促進する町指定学級、部落婦人の自主的学級等二十一学級が開設されている。このほか、各地区の自主的グループの代表者によるリーダー養成講座も開いている。

(四) 第三の人生にいどむ寿大学

「老いたりといえども先ず勉強」を合い言葉に、六十五歳以上を対象として、寿大学が昭和四十五年から開設され、今年百四十五名が活動を進めている。三年継続して補助を受けているが、今年度からクラブ活動を設け実施している。この大学は三回連続して欠席をすると、学級生としての資格を失うが、聴講生として参加できる形体をとっており、好評である。またこの大学に参加できない人たちのために、地域老人講座を開設し、健康管理、趣味、教養等の学習内容で部落公民館を会場にして実施している。

(五) 実践を目指す成人教育

学級の講義学習のみにたよることなく、家庭生活の中や、生産活動の中で、実践や体験を通して、それらを学級に反映し、学習を推進する考え方から、教育実践を生かす家庭教育学級(補助学級二、自主学級四、幼児学級一)七学級を開設している。

このほか、十五の部落公民館で、地区の実情に応じた農業生産に関する生産学級を開設している。

 

二、今後に期待するもの

 

二、今後に期待するもの

 

幼児教育から、高齢者教育に至るまで、町づくり、人。つくりとし七の生がい教育を展望した形で、町の発展にふさわしいものにするため、今後全町民の自覚の下に、一歩一歩前進を続け、健全な生がい教育を推進していきたいと念願しているものである。

 

 

 


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