教育福島0008号(1976年(S51)01月)-037page

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わが校のほこり

川俣高等学校

 

川俣高等学校

 

正面風景

正面風景

 

本校全景

本校全景

 

粗糸から糸へ「精紡機」による実習(繊維エ学科)

粗糸から糸へ「精紡機」による実習(繊維エ学科)

 

「色差計」による色の定量的な表示実験(色染化学科)

「色差計」による色の定量的な表示実験(色染化学科)

 

明治四十一年、川俣町立染色補習学校として発足以来六十七年、校章「楓葉」に象徴される「謙譲と忍耐」を旨として、長い歴史に培われてきた。本校は、現在、全日制普通科、工業科一色染化学・繊維工学・機械一定時制普通科と、男女生徒合わせて千二百名を擁する他に例の少ない総合高校である。

校舎が高台にあり、しかも七万四千平方メートルという広大な敷地を持っているという地の利とともに、年々積極的に進められている学園の緑化計画は、理想的な教育環境を構成しつつあり、生徒たちは、落ち着いて勉学や運動に励んでいる。

次に、他校に比べ異色な科学である色染化学、繊維工学科について、特にその概要を紹介したい。

両科ともいろいろ変遷の歴史はあるが、いずれも本校創立以来の伝統を持ち、常に織物の町「川俣」とともに育ってきた。創立当時は家内工業的であった繊維工業も、次々と近代化され、それに伴い、教育内容の充実強化、施設設備の整備等が進み、今や本校は全国の「繊維に関する学科」の中では、トップクラスに位置つけられている。

定員はそれぞれ四十名であるが、両科とも女子がその過半数を占めるという、全国的にも珍しい現象を示している。将来、工業技術者としての中堅幹部要員を夢みつつ、連日高度な機器を駆使しながら座学や実習に取り組んでいる。ちなみに、就職率は百パーセントである。

 

 

 


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