教育福島0009号(1976年(S51)02月)-006page

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材内容を精選し、指導内容の重点の置き方に工夫を加えるなどにより、学校教育における指導活動の充実を図る。

ア、児童生徒の能力・適性・進路の多様化に対応した教育課程の編成と実践に努める。

イ、小・中・高の一貫性について、庁内に教育課程連絡会を設け、研究を推進する。

ウ、教育課程研究学校の研究を推進し、その成果を生かして地域や児童生徒の実態に即応した教育課程の改善を進める。

エ、指導方法の個別化を工夫し、自主的・自発的学習を助長して、意欲的な学習態度の育成に努める。

オ、指導内容の精選と指導方法の改善を通して、基礎的・基本的内容の定着化を図る。

カ、教育機器の活用や学習形態の工夫を図り、指導方法を組織化して学習指導の質的改善を推進する。

キ、学習指導の評価を改善充実して教育効果の向上に努める。

2) 道徳教育と特別活動の指導の充実

急速な社会情勢の変化に適応して、より人間らしく生きぬく知・情・意・体の調和のとれた児童生徒の育成を目指して、道徳教育と特別活動の指導の充実を図る。

ア、道徳的実践力の向上を図るための指導を充実し、学校、家庭、社会の連携による道徳教育を推進する。

イ、道徳教育講習会を開催するとともに、道徳教育共同推進研究指定地区(文部省二地区)の研究を推進して、道徳教育における基本問題及び指導上の諸問題を研究する。

ウ、特別活動の教育活動の指導を充実し、自主性、社会性や健全な人間関係の育成に努める。

エ、指導資料「情操教育のすすめ方」を活用し、児童生徒の豊かな情操の育成に努める。

3) 生徒指導の徹底

児童生徒の能力・適性や悩みを理解し、一人一人が心身ともに健康で充実した学校生活がおくれるよう、生徒指導の強化を図る。

ア、生徒指導研究指定校の研究を推進して、その成果の普及に努め、生徒指導の充実強化を図る。

イ、生徒指導上の諸問題について、専門家や担当者による研究協議を行い、適切な予防的指導対策の確立と実践を図る。

ウ、学校、家庭、社会の連携を緊密にするとともに、関係諸団体の育成に努め、地域ぐるみの生徒指導を推進する。

エ、生徒指導講座、進路指導講座を開催し、生徒指導に関する基本的問題について研究し、生徒指導の充実強化を図る。

オ、生徒指導委員を委嘱して、教育事務所の生徒指導に関する助言指導活動を援助し、生徒指導の充実を図る。

4) 科学技術教育、産業教育の充実

科学技術教育並びに産業教育の指導の充実のため、教科の性格を明らかにし、指導内容の精選集約を図り、生徒の主体的、創造的な活動を通して基本的な知識・技能・態度を身につけさせることに努める。

ア、理科、数学に関する施設設備の整備拡充とその活用に努める。(以下略)

 

三、体格・体力の向上とスポーツの振興

 

(一) 学校保健の充実

学校保健の管理運営を強化し、児童生徒の保健教育並びに安全教育の充実を図る。

ア、保健教育の充実

(ア) 保健学習並びに特別活動における保健指導の充実を図る。

(イ) 学校保健関係職員の資質の向上に努める。

イ、保健管理の充実

(ア) 保健計画の適切な策定並びに実施の推進を図る。

(イ) 学校保健委員会の活動を活発にし、児童生徒並びに職員の健康管理を強化する。

(ウ) 学校環境衛生基準に基づく点検活動を強化し、学校環境衛生の維持改善に努める。

ウ、安全教育の徹底

(ア) 児童生徒の事故原因を的確には握し、具体的な事故防止対策を推進する。

(イ) 特別活動における安全指導並びに安全点検活動の充実を図る。

(二) 学校体育の充実

児童生徒の発達段階に応じて活動欲求を充足させ、体力を高めるとともに運動技能の習得、望ましい人間関係の育成に努める。

ア、健康や運動についての理解を深めるとともに、適切な運動の実践を通して、健康の保持増進と体力の向上を図る。

イ、体育施設設備、用具の整備拡充とその活用を図る。(以下略・教育速報No.一〇三参照)

 

次に、各教科・領域等における「指導の重点」を掲載します。各事項は、これまでの実践の反省に基づいて作成したものであります。したがって、各学校における指導計画の補正や自校化に当たって活用される資料であり、指導の展開時における配慮点でもあります。

各学校におかれましては、それぞれの実態と照合してこの資料を活用し、児童生徒が安定して充実した学校生活を営むことができるようにするため、いっそうの御努力を願いたいと思うものであります。

(福島県教育庁義務教育課主幹)

 

 

 


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