教育福島0016号(1976年(S51)11月)-032page
わが市の社会教育
小学校区ごとに家庭教育学級を
郡山市教育委員会
一、いままでのあゆみ
郡山市においては昭和三十九年より家庭教育学級が発足したが、総合教育基本計画ではつぎの目標をたてた。
(1) 家庭教育学級の設置を、すくなくとも小学校全校分と中学校半数とする。
(2) 学級生の対象をPTAのみならず、地域住民の積極的な人たちにも呼びかける。
(3) 父親の参加を促進する。
(4) 学習内容にたえず検討をくわえ学級生の要求と関心にあうように努める。
この目標は、現在においてなお達成されないものもあり、学級の理想的な基本構想を実現するため、いっそうの研究努力をかさねている。
なお四十七年度から、当市では小学校区に一学級を設置する原則で、現在五十三学級の開設を実施して、いる。
二、現在の学級の状況
下表により昭和四十九・五十年度の学級の状況をみよう。
(1) 現在の家庭教育学級は、小学校併設の学級がほとんどで、学級生も小学校低学年父兄が多い。
(2) 学級生総数は、毎年度二千人をこえ、一学級四十人平均であるが、出席率はこの三分の二ぐらいである。
(3) 実施回数は、年間で平均一〇・六回であり、実施時数は一回当たり平均二・五時間であるが、これは補助学級の条件をみたしほぼ適当であろう。
(4) 学級生のうち、男子成人は全体の一〇%にもみたない。しかもこの数は登録者数であり実際の学級参加は男子成人についてはほとんどいないようである。
(5) 学習内容については、家庭教育の意義と課題・家庭学習・しつけを取り上げている。しかしどこでも同じ内容になりがちなので、各学級の特色を出し意欲的な学級にするよう心がけている。
三森峠古代の村で野外実習をする赤木家庭教育学級
喜久田婦人学級の合同宿泊研修(磐梯青年の家)
表1 家庭教育学級の開設場所と学級生数
表2 家庭教育学級の実施状況