教育福島0017号(1976年(S51)12月)-037page
五、単独園舎の少ない公立幼稚園
公立幼稚園のうち敷地・建物が単独に設置されているのは、二七・八%、敷地を他の施設と共用しているが建物は単独で設置されているのは二八・七%である。 (図3-1)これを昭和四十七年の単独園舎三六・五%と比較すると八%の上昇を示し、漸次単独園舎が整備されてきていることがうかがわれる。
また、公立幼稚園の運動場の専用率は三八・九%と低い。これは小学校等の公共施設に併設されているためと考えられるが、園児の遊びや屋外の教育活動をのびのびとさせるには専用できる園地や運動場の整備が急務である。
六、施設設備の充実
幼稚園設置基準に必置すべき施設設備及び園具や教具について充足率をみると、一般に、公立幼稚園は私立幼稚園に比較して充実率が低い。(表4)
幼稚園の就園率がめざましく向上している現在、これらの施設・設備や園具、教具等の充実について今後とも継続的な努力が望まれる。
図2 地区別,就園率 入所率
表3 年齢別就園者の推移
図3-1 幼稚園の敷地・建物の態様
図3-2 園地・園舎及び運動場の専用兼用状況
表4-1 幼稚園の施設・設備状況
表4-2 幼稚園の園具,教具の充実状況