教育福島0053号(1980年(S55)08月)-040page

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中学生の冬期トレーニング

 

郡山市立郡山第六中学校教諭

三島敬司

 

はじめに

 

冬期間の中学生のトレーニングをどうしようかと考え、暗中模索をはじめたのは大分昔のことです。

そのころ、トレーニングに関する本が少なく、単独のスポーツの本はあったのですが、トレーニングとなると目につきませんでした。屋外の部活動の種目には、冬期間のトレーニングが特に必要だと考えていました。それをどんなかたちで、どんな種目で実施してよいか考えたものでした。

冬期トレーニングを本格的に実施しはじめたのは、昭和四十五年、郡山六中に赴任してからです。部活動の顧問の先生がたに冬期トレーニングをもちかけて、実施しようとしましたが、賛成、反対が半々でした。職員会の議題にもなり、結果は一週三日ならよいということになりました。実施しはじめると、先生がたの強力な援助があり、一年目は成功したと思いました。そして次年度からはむしろ、催足されるようになりました。

 

実施内容

 

1)ランニング

準備運動をかねて、体育館の周囲を五回走る。(晴天時はトラック)

2)階段昇降=跳躍・股関節

二年校舎の西側階段の昇降。男子は三段ずつ、女子は二段ずつ昇り、二往復する。降りる時は、一段ずつ早く降りるようにする。左側通行。

3)負荷による階段昇降=パワー・脚力

体重の近似した者がペアを組み、相手を背負い、男子は二段、女子は一段昇る。降りる時は背負わず早く降りるようにする。

4)股関節運動=股関節

 

・ペアを組む。

 

・ペアを組む。

・互いに手をしっかりつかむ。

・Bは片脚をAの肩にあげる。

・Aは静かに立ちあがる。六回行う。

・互いに交代して行う。

5)手押し草=腕力・肩関節膏腹筋・パワー

ペアを組み、体育館往復一回・体育館の中央で手をたたく。男子五〜十回、女子二〜五回

6)チューブ引き=脚力

 

・ペアを組む。

 

・ペアを組む。

・体育館往復一回。

・Aはチューブをしっかりつかみ、脚を前に出す。

・BはランニングでAを引く。手で引いてはいけない。

・互いに交代して行う。

7)チューブけり=脚力

 

・ペアを組む。

 

・ペアを組む。

・Aはチューブを足首にかける。

・左右交互に行い、片脚十回行う。

・互いに交代して行う。

8)ハードルジャンプ=跳躍・パワー

 

・ハードル十台(又は十一台)。間隔一・五m〜二mをとぶ。

 

・ハードル十台(又は十一台)。間隔一・五m〜二mをとぶ。

・能力の高い者

二m間隔で男子の高さをとぶ。

・能力の低い者

一・五m間隔で五〇cmをとぶ。

・ワンステップでとぶようにする。

・途中で休まないようにする。

9)メディシンボール投げ=筋力

前投げ五回、全身の力で投げる。脚

 

 

 


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