教育福島0057号(1980年(S55)12月)-007page
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で、対象とする文化活動の範囲は、美術、音楽、演劇、文学、舞踊、映画、生活文化、文化財の保護、郷土史誌の九部門である。また、顕彰事業は、これら九部門において、本県文化の向上に著しく貢献したかたがたを表彰するものである。
当基金の助成事業の活用状況は、表1のように、五十四年度八十二件七百五十七万一千円となっているが、本年度は、第一期、第二期合わせて百三件九百六十四万五千円と前年度を上回り現在申請を受け付け中の第三期分を含めると件数で百数十件、金額で一千数百万円に達するものと見込まれる。また、顕彰事業については、五十四年度表2のとおり六部門三個人五団体が表彰されているが、本年度は、各市町村に推せんをお願いしているところであり、原則として一部門一個人又は一団体の九部門の顕彰がなされる予定となっている。
なお、助成事業の交付申請等の取り扱いは、各市町村教育委員会で行っているので、なお一層の活用を期待している。
二 文化活動指導者名簿
近年、県民の文化活動に対する意欲が高まる一方、その活動も活発化しつつあるが、これらの指導者が不足し、また県民に知られていないのが現状である。
このため、地域社会の中で活躍し指導的役割を果たしている有能な人材を発掘するとともに、これらの人々を広く県民に紹介することにより県民文化の振興を図ることを目的に、各市町村文化団体等から推せんをいただき、現在約千名のかたに、ボランティア活動による文化活動指導者としての登録についての承諾を求めている。
この指導者名簿については、市町村教育委員会・公民館、各教育事務所に配布し、県民への紹介、斡旋に努めることにしている。
なお、登録分野は、美術、音楽、舞踊、演劇、文芸、映画、生活文化、演芸、伝統文化の九部門となっている。
三 第三十四回県展
本年の出品点数は、県展開催以来最高の千百十一点であった。
一般公募作品について見ると、公募総数九百二十九点のうち、公正な鑑査の結果、四百九十九点が陳列された。部門によっては陳列数が公募数の半分にも満たないものもあり、かなり厳選となっている。しかも、陳列作品は充実した大作が多く、例年以上に内容の濃い県展となり、まさに本県美術界の最高の伝統と権威を誇る水表・鑑賞の場となっている。
○会場 福島県文化センター
○会期 昭和五十五年六月七日〜十八日
〇部門 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書
○観覧者数 一万五千名
○審査員
日本画 藁谷耕人、中野蒼穹、安部孫一
洋画 久野修男、大山美信、春日部たすく、鎌田正蔵、松田松雄、梅宮英亮、石山富彦
彫塑 佐藤蔵治、伊藤孝、神野忠和
工芸 佐藤潤四郎、宗像亮一、
美術 角田弘司、須藤紀雄、津田永寿
書 千葉香仙、室井鶴堂、鈴木瑞之、斎藤鶴龍、綿引千斎
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県展風景(書の会場)
表1 助成事業活用状況
区別 54年度 55年度(10月現在) 合計 件数 金額 件数 金額 件数 金額 成果発表事業 美術 9件 958千円 30件 3,693千円 39件 4,651千円 音楽 13 1,159 20 1,854 33 3,013 演劇 2 175 6 586 8 761 文学 17 1,436 23 1,236 40 2,672 舞踊 3 300 4 400 7 700 映画 - - 1 76 1 76 文化財の保護 1 100 - - 1 100 郷土史誌 5 250 8 400 13 650 発表会等への参加に要する事業 - - 1 200 1 200 文化団体への事業費 4 750 1 300 5 1,050 文化財の保護 28 2,843 9 900 37 3,740 合計 82 7,971 103 9,645 185 17,616
表2 顕彰事業実施状況
種別 氏名又は団体名 住所 美術 いわき市民ギャラリー いわき市 音楽 会津混声合唱団 会津若松市 演劇 童劇プーポ 〃 文学 青い窓の会 郡山市 〃 桔欅吟社 須賀川市 文化財の保護 有我一二 〃 〃 星音易 桧枝岐村 郷土史誌 星勝晴 福島市
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