教育福島0057号(1980年(S55)12月)-008page
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四 第四回県展移動展
本移動展は、地方にすぐれた芸術文化を紹介することにより地方固有の文化を高め、自らの文化を創造する力を育てる目的で実施されるものである。
毎年県文化センターで開催される県展に出品された招待作品及び受賞作品等の中から百点を選び、県内六か所を巡回展示した。
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移動展風景(平田村)
多彩で、かつ質の高い作品内容は、各会場とも大好評で、どの作品にも鑑覧者の熱い視線が注がれていた。
○開催町村 浪江町、東村、平田村、猪苗代町、南郷村、保原町
○作品 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書の百点
五 県収蔵美術品巡回展
県教育委員会では、昭和四十五年に県文化センターを設立して以来、県出身者及び本県にゆかりのある作家の優れた美術品を収集してきており、現在では、その作品数も四百点を越えるほどになった。
昭和四十六年から、これらの収蔵美術品を一般公開するために、県文化センターの美術博物館展示室において、「収蔵作品展」として公開していたが、県城が広いため、多くの県民の皆さんに鑑賞していただく機会が少ないことから、昭和五十二年より「県収蔵美術品巡回展」として県内各地を巡回展示しているものである。
なお、本年は左記の三会場で実施された。
○原町展 原町市文化センター
十月二十五日〜二十八日
○田島展 田島町民体育館
十一月一日〜四日
○二本松展 二本松市歴史資料館
十一月八日〜十一日
○部門 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書の六十点
六 第七回県高等学校美術展
本県美術文化振興には、高校生の美術活動が重要な要素となる。また、各高校において、授業、クラブ活動等で制作した作品を全県的に発表する場がないことから、本美術展が開催されるに至った。
近年、高校生の美術文化への参加は目ざましいものがあり、その作品も多彩で質の高いものになっている。会場の都合で各高校の出品点数には制限があるが、県内高校生の作品を一堂に集め、広く県民の鑑賞に供する場として本美術展の果たす役割は大きいといえる。
○会場 郡山市公会堂
○会期 十一月七日〜十一日
○部門 絵画、彫塑、デザイン
七 県高等学校音楽祭
本音楽祭は、県内の高校生が一堂に会し、日ごろの音楽学習活動の成果を発表し、互いに鑑賞し合い、音楽を通して、心豊かな人間性のかん養に資するとともに、高校生の自主的な音楽活動の普及と向上を図る趣旨で開催されたものである。
○会場 いわき市平市民会館
○会期 七月十一日〜十二日
〇部門 合唱、器楽
○講師 長瀬清正
○参加者 約四千名
八 文化のふるさと指定
この事業は、地域ぐるみの文化活動を期待し、現に活動している文化団体の育成を図ることをねらいとして昭和四十八年度から実施している。
本年度からは市町村が事業の実施を更に容易にできるよう「文化のふるさと」指定事業要項の一部を改正し、従来の部門指定を廃止した。
なお従前より継続指定の町村については旧要項が適用される。
新要項に基づく指定は音楽、文芸、美術、舞踊、演劇及び民俗芸能に係る文化活動事業を実施する市町村を指定し、文化活動や文化事業に要する経費の一部(二分の一以内の定額)を補助するもので二年継続を原則とするものである。また、旧要項に基づく指定は合唱、文芸、美術、舞踊、演劇及び民俗芸能の六部門ごとに市町村を指定し文化活動や文化事業に要する経費の一部(二分の一以内の定額)を補助するもので、三年継続を原則とするものである。
本年度は新要項による指定五町村、旧要項による継続指定十二町村計十七町村を指定した。指定町村では地域ぐるみで組織的に活発な文化活動を展開して、情操豊かな郷土づくりのために成果があがっている。
本年度指定町村(年次数)
継続指定
文芸 霊山町(二)
舞踊 伊南村(三)
民俗芸能 岩代町、玉川村、古殿町、磐梯町、鹿島町、小高町(以上三)
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