教育福島0059号(1981年(S56)02月)-014page
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四 教材内容の研究を深めるとともに効果的な指導法について研究する
(一) 指導のねらいを明確にし、指導事項をおさえ、ゆとりある指導過程を組織し、生徒の自主的学習態度を更に育成するよう工夫する。
(二) 指導事項を中心に、教科書教材を十分に検討し、生徒の実態に即した適切な活動を選んで指導する。
(三) 授業では、生徒の興味や問題意識を大切にし、集団の課題意識まで高めるよう工夫する。
更に、個人思考と集団思考によって、個々の思考を深め、練りあげていく学習方法を身につけさせ、学習の楽しさ、喜び、期待感が一層得られるようにし、人間形成につながる思考力や心情・技能を高めるように努める。
高等学校
高等学校においては、生活に必要な国語の総合的な能力を身につけさせるため、実際の学習指導の展開について各学校での一層の創意、工夫が必要である。その場合、言語の教育としての立場を大切にし、特に、表現力を高めることを重視する。
一 国語科における基礎的な能力を身につけさせるよう努力する
(一) 漢字の読み書き指導の徹底を図るため、適切な教材、方法を豊かに準備し、規則性と継続性をもつ学習を援助する。
(二) 言葉の力を養う指導の徹底を図るため、読みとりの過程で、言葉のもつ世界を正しく読みとらせるとともに、必要に応じ、言葉を正確に選んで用い、かつ、美しくふくらみを感じさせる表現の指導を重視する。
(三) 日常の学習に、辞書を十分活用させ、言葉を大切にする習慣、態度の養成に努力する。
二 文章の正しい解釈、豊かな鑑賞の能力を身につけさせるよう努力する
(一) 生徒の読みにおける個性的なものを大切にしながら、言葉のもつ世界を正しく読みとらせることによってより正しく読み、より深い読み、より価値の高い読みにする指導を工夫する。
(二) 文学的教材の指導に当たっては、文学的体験(追体験)を通して、生徒自らにおその世界を感じとらせることを大切にする。なお、その場合文脈、文章の正しい理解に基づいたものにする。
(三) 論理的教材の指導に当たっては、文脈、文章の正しい理解のうえにたって、その表現内容を正しく読みとらせる。なお、文章の論理展開の指導の場合、筆者の認識・思考の展開の吟味と関連させて指導する。
(四) 古典の指導に当たっては、基本的語句、文脈、文法等の理解の徹底を図るとともに、古典の世界を実感的に享受させるよう指導のあり方を工夫する。
(五) 将来に役立つ読書習慣を形成するため、価値の高い書物に親しむ読書指導を重視する。
三 表現力の向上を図り、正しく豊かな文章を書く能力を身につけさせるよう努力する
(一) 教材、方法を豊かに準備し、表現技術の向上を図るとともに、実際に作文を書く機会を多くする。なお、その評価、処理については、形式的にとどめないよう、一層工夫する。
(二) 書くために読ませ、読むために書かせるなど、書く学習と読む学習の有機的な関連を図って指導する。
四 教材内容の研究を深めるとともに効果的な指導法について研究し、実践する
(一) 常に、教材の的確な、深い読みとりに努めるとともに、教える内容と学習させる内容を明らかにし、実際の授業で、どのように取り扱うかという面での研究と実践に努める。
(二) 常に、固定的な指導過程にとどめないよう、生徒の実態、教材の質に応じた適切なものを準備する。
(三) 教材の質によって、理知的にとらえる学習と感覚を通してとらえる学習、あるいは、精細に読みとる学習と概括的にとらえる学習を適切に組織する。
(四) 総合的な国語能力の育成を図るため、読む、書く、話す、聞くの活動を関連させた指導のあり方を工夫する。
(五) 現代国語、古典における学習内容方法の関連を図り、二元指導の弊を取り除くよう配慮する。
(六) 言語の教育としての国語科の特性からみて、教師の話し、書く活動をより正しく、より豊かなものにするよう努力する。
社会
小学校
昨年度の反省に基づき、小学校社会科の本質をとらえて、社会的事象の教
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