教育福島0059号(1981年(S56)02月)-015page

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材化と諸能力の系統的な育成を重視し児童の主体的な学習の促進を図り、各学年目標が確実に達成されるよう次の点に努力する。

 

一 小学校社会科全体を見通し、地域性を生かした指導計画を作成する

(一) 地域教材を単元構成に生かし、指導内容の具体化を図る。

(二) 学年及び単元の有機的な関連や学習の発展を考慮して、単元の配列や重点の置き方を工夫する。

(三) 観察、調査及び表現活動に要する時間やまとめ、評価の時間を予め配当し、適切に位置付ける。

(四) 地域、学校及び児童の実態を考慮のうえ、合科的な指導のねらい、内容、活動を明確にして指導の具体的な計画を立てる。

 

二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化を工夫する

(一) 学年及び単元の目標と内容、内容相互の関係を吟味し、基礎的、基本的事項を系統的に把握する。

(二) 単元のしくみを明確にし、目標及び児童の実態から、具体的な指導内容の重点化を図る。

(三) 教材化の観点を明確にするとともに、同一教材の多角的な取り扱いを工夫する。

(四) 各学年で育成すべき能力、態度を明確にし、育成する方法を具体化する。

 

三 観察、調査、表現、資料活用等の体験的な活動を重視し、問題解決的な指導過程と指導方法を工夫する

(一) 観察する、調べる、まとめる、表現するなど、主体的に学習する形態や指導方法を工夫する。

(二) 能率的に問題を把握させ、重点的かつまとまりのある学習が展開できるよう指導過程を工夫する。

(三) 問題解決の手順、方法を、学習を通して具体的に指導し、自ら問題を解決できるようにする。

 

四 学習資料の充実を図り、資料の整備と利用方法を工夫する

(一) 資料集や副読本を計画的に作成しその活用と改善を図る。

(二) 学年や単元ごとに現有資料のリストを作成し、年間指導計画に位置づけ活用しやすいようにする。

(三) 教科書、地図帳、「教材基準」の教材等を効果的に利用する。

 

五 学習の評価やまとめを適切に行い基礎的・基本的事項の定着を図る

(一) 一単位時間、単元、学期の各段階における形成的評価に努める。

(二) 各種のテスト、学習記録、学習の様子等、評価の方法を工夫し、知識理解、能力、態度を客観的、総合的に評価するよう努める。

(三) 単元や一単位時間の中に個別指導の機会を計画的に設け、また、終末や単元末における指導方法を工夫しまとめを効果的に行う。

 

中学校

 

新学習指導要領の全面実施に当たり中学校社会科の基本的な構造と分野間の関連に留意して、生徒の主体的な学習の促進を図り、全体として教科の目標が達成されるよう次の点に努力する。

 

一 教科の基本的な構造に留意し、各分野の有機的な関連を図った指導計画を作成する

(一) 学年段階を考慮しながら、第一学年及び第二学年を通して、地理的分野と歴史的分野を並行して学習し、その学習の成果が第三学年の公民的分野の学習に結びつくようにする。

(二) 社会的事象についての見方や考え方の継続的な伸長が図られるように工夫する。

(三) 小学校及び高等学校との関連を考慮して、一貫性のある指導計画を作成する。

(四) 作業的な学習やまとめ及び総括的な評価の時間を予め配当しておく。

 

二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化を工夫する

(一) 分野や単元の目標と内容、内容相互の関係を吟味し、基礎的、基本的事項を系統的に把握する。

(二) 生徒の立場から社会的事象の教材化と教材構成を工夫する。

(三) 教材のしくみを明確にし、生徒の実態を考慮して具体的な指導内容の重点化を図る。

(四) 公民的分野では、政経社の系統学習や概念中心の程度の高い指導にならないように配慮する。

 

三 多様な学習形態や方法及び指導過程を工夫し、生徒の学習意欲を高める

(一) 生徒に問題意識をもたせ、観察、調査、報告等の多様な学習活動が展開できるよう指導過程を工夫する。

(二) 経験や資料をもとに学習課程を生徒が設定できるよう導入段階の指導方法を工夫する。

(三) 生徒が個別に学習したり、小集団学習をしたりして、主体的に学習課題を追究していく学習形態を工夫する。

 

四 教具、資料の充実を図り、それを活用して基礎的な学習方法を身につ

 

 

 


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