教育福島0072号(1982年(S57)07月)-019page

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二 研究主題設定の理由

 

(一) ホームルームが本来の機能を果しているだろらか。

ホームルーム活動の重要性が強調されている割合に、ホームルームヘの取り組みが甘く、マンネリ化してはいないだろうか。問題点も洗い出し「新しい視点に立っての見直し」をしたい。

(二) 新学習指導要領の趣旨をどのように生かしたらよいか。

改訂では「集団としての組織活動」がより重視されるようになつた。また多様化した生徒に対し、充実した集団生活を送らぜるための対応を考えたい。

(三) 本校の教育目標をホームルームにどのよらに反映させるか。

「知性、誠実、責任」は本校の描く生徒像である。この目標をホームルームのどの分野で、どのように指導すればよいのだろうか。

以上の点から、「主題」を「新しいホームルームヘの取り組み」としたが、更に具体性をもたせるため「意欲を高め、充実したホームルール活動をすすめるためにはどうすればよいか」の副題も設けた。

 

三 研究目標

 

(一) ゆとりある、しかも充実したホームルーム活動

(二) 生徒一人一人の個性を伸長するホームルーム経営

1 実践目標

(1) 集団生活の充実に努める

(2) 自主性・積極性を育成する

(3) 基本的な生活習慣を確立する

 

四 研究組織体制

 

(一) 研究は全職員があたる、全校的組織体制とした。(表4)

 

表4 組織図

表4 組織図

 

(二) 研究推進の中核として「生徒指導研究推進委員会」を組織。教頭、各部長九名、学年主任三名、計一三名で構成する。

(三) 研究班第一係として、総務係、調査・統計係、研修係、ホームルーム係、生徒育成係、編集係の六係を設け全職員が六〜七名ずつ役割分担。

(四) 研究班第二係としてホームルーム担任をあて、調査や生徒指導など直接生徒にかかわる研究活動を担当。

 

五 研究概要

 

(一) 総務係

1 研究テーマ

研究計画の円滑な推進

2 研究の内容

(1) 研究推進の素案づくりとアイディアの提供

(2) 職員会議、研究推進委員会の委任事項の推進

(3) 各係の連絡調整(記録簿作成進行状況の把握)

(4) 全職員分科会の開催

(5) ホームルーム関係図書コーナーの設置

3 今後の課題

(1) 二年次の研究体制の検討

(2) 研究成果を平常の生徒指導のなかにどのように生かすかの研究

(二) 調査・統計係

1 研究テーマ

生徒、保護者のアンケート調査と研究推進に対応した追跡調査

2 研究の内容

(1) 調査項目の検討と実施

1) 生徒の意識・実態調査

2)ホームルームに関するアンケート(生徒、教職員)

3)保護者に対するアンケート

2) 調査結果の分析と考察

3 今後の課題

実践活動による生徒の意識、実態の追跡と評価

(三) 研修係

1 研究テーマ

教職員の校内研修を推進し、広報活動の活発化を推進する。

2 研修内容

(1) 校内研修会の実施

1)学校における教育相談の考え方と方法

2)教育相談的生徒指導

3)ホームルームリーダー育成

4) 男女共学のクラスにおける調和のとれたホームルーム経営

(2)研修広報の発刊一〜三号

3 今後の課題

(1) 講習会報告会等の校内研修と研修会広報の発刊

(2) 公開ホームルームの推進

(四) ホームルーム係

1 研究テーマ

(1) 生徒理解を深め、心のふれ合いを大切にするホームルーム経営

(2)生徒の自主活動を助長する特色あるホームルーム活動

2 研究内容

(1) 実践研究の紹介

(2) 教育相談の研究

 

 

 


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