教育福島0072号(1982年(S57)07月)-020page

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(3) 特別活動の年間計画の検討

3 今後の課題

(1)口ングホームルーム、ショートホームルームの年間指導計画と展開例の素案づくり

(2) 教育相談のシステム化と相談室の整備

(五) 生徒育成係

1 研究テーマ

リーダーの育成および集団生活に対する指導

2 研究内容

(1) 集団合宿訓練、リーダー講習会に関すること

(2) 活動している生徒集団の洗い出しと指導案

3 今後の課題

(1) リーダーの育成

(2) 集団訓練

 

六 研究第一年次の総括

 

(一) 研究第一年次は、職員の共通認識を深め、研究への足がかりとしての研究体制づくりをすすめてきた。

(二) 生徒を対象にした意識・実態調査ホームルームに関する調査及び保護者に対するアンケート調査等と分析より、生徒の実態把握に努めた。

(三) ロングホームルーム、ショートホームルーム、教育相談、リーダー育成等の基礎研究をすすめてきた。

(四)以上のような経過により、第二年

次における研究の「実践活動五項目」が決定した。

 

1 興味と関心を高めるロングホームルームの展開

2 一人一人を伸ばすショートホームルームの展開

3 ホームルーム担任の行う教育相談のンステム化

4 リーダー講習会等によるりーダーの育成

5 集団訓練による基本的生活習慣の育成

 

更に、次のような仮説を設定した。

 

五項目の実践活動を計画的、組織的、継続的に行えば、集団生活が充実し、自主性・積極性が育歳され、基本的生活習慣が確立されることになり、おのずから「意欲を高め、充実したホームルーム活動」がすすめられるであろう。

 

付アンケート調査資料

(一) ホームルームに関するアンケート(生徒対象)より

1 中学三年時の学級活動で、最も興味と関心をもった主題は「高校進学」「レクリェーション」等で、取り組み易く自ら行動するテーマに対しては関心が高く、生徒会・部活動、趣味や余暇の利用、学業生活等に対しては極めて関心がうすい。

2 中学時代に生徒会役員や学級委員等「リーダー的活動」を経験した生徒は全体の七%にすぎず、高校のホームルーム活動に影響を及ほしている。

3 本校のロングホームルームヘの参加意識については「積極的に参加していない」が一一%で、そのうち半数の生徒が「興味あるテーマがない」「テーマが抽象的でとりつきにくい」とその理由をあげている。

4 ホームルームの委員や、係などの役割をもっていない六〇%の生徒は「係になっていないが将来何か役立ちたい」と意欲を示している。

(二) 生徒の意識・実態調査より

1 日常生活においては、下校途中の買い食いは「いつも」「時々」で七六%と多く、自分の寝具も片付けない生徒が三分の一以上いる。

2 家事手伝いは七七%がしているが手伝う時間は一〇〜三〇分程度が最も多く、すすんで手伝う生徒はその内二八%である。

3 余暇の過し方では、遊び時間は一〜四時間で同級生同志三〜五人が平均的な状況である。テレビの視聴時間は七〇%の生徒が二〜四時間視聴している。遊びの中で一番楽しいことは「友人との話し合い」がトップを示している。

 

 

 


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