教育福島0073号(1982年(S57)08月)-008page
特集 学校教育の推進
豊かな学校教育をめざして
はじめに
新教育課程の実施も、小学校は三年目中学校は二年目を迎えた。
各学校が教育課程の基準の改善の趣旨を生かし、県教育委員会重点施策の一つである「ゆとりと充実をめざす学校教育の推進」をめざして努力を重ねてきた。
移行期そして、実施に入ってからの各学校の創意工夫と熱意によって、さまざまな課題が、徐々に解決されてきた。
(一) 教育課程基準改善の趣旨徹底
各学校では、地域、学校、児童生徒の実態を正しくとらえて、自校の教育課題を明確にし、すべての教育活動の中に教育目標が脈打つ構想のもとに充実した指導が行われている。
しかし、新教育課程の実施による成果は、学校生活や毎時の授業にどういう変容を与えたか、あるいは、児童生徒自身どう受けとめているのかについて確かめてみる必要がある。
改善の基本方針に即して、その確認の観点をあげてみると、
・ 児童生徒は、心身共に安定した状況の下で、より充実した学習が行われているか。
・ 教育活動は、創意を生かし、それぞれの地域や児童生徒の実態に即して適切に行われているか。
・ 基礎的・基本的な内容を重視した学