教育福島0074号(1982年(S57)09月)-039page
ぼくの学校わたしの学校
福島県立白河高等学校
(校長 成田政栄・生徒数1,047名)
二年
坂本一夫
白河高校は、大正十一年五月九日創立され、昨年創立六十周年を迎え、歴史と伝統をもつ学校です。
この記念すべきとき、校舎の改築、新体育館の竣工、そして緑化事業と、緑あふれる環境に包まれ、前にもまして素晴しい学校となりました。
文武両道を目指している我校の生徒は、登龍健児と呼ばれ、運動部は野球部、バスケットボール部、弓道部、自転車部、サッカー部などが優秀な成績をおさめており、学業の面も県南一を誇る進学校として力を発揮しています。
今年は六十周年を記念して登龍祭が行われ、仮装行列や各クラス、各部の展示など、登龍祭を成功させようと意気ごんでおります。他の校内の行事としては、創立記念マラソンを始め、球技大会、水泳大会、郡内一周駅伝大会があり、毎年ほとんどの生徒が参加して技を競いあいます。特に球技大会などはすごい熱の入れようで、先生方に言わせると、「ばかみたいにむきになって」と言われるほどで、熱を入れすぎて思わぬ珍プレーが続出するなど大変楽しく有意義な行事となっております。
さて我校は、女子の志願が認められているものの、志願する女子がいないので完全な男子校となっております。そのため遠慮する相手もないので、入学時に行われる応援歌練習も厳しく新入生にとって、練習時は大変な恐怖で、そのため一日わずか三十分の練習で、二週間の応援練習の短期間にほとんどの生徒が八つの応援歌を覚えてしまうのです。
こんな風ですから、生徒の心意気は周囲を気にして飾り立てようとする生徒はなく、のびのびと自由闊達に学校生活をおくっています。そののびのびとした中にも、一度きりの人生、その中で短い高校生活に目標を立て一生懸命過ごしています。
「何事にも全力で」といった登龍魂をもち、わたしたちは白河高校の伝統を守り育てています。
▼校門から玄関を望む
◆正面玄関