教育福島0078号(1983年(S58)01月)-022page
イ 自然が身近にあり、地域性からも実態にあった単元といえる。
ウ 自然に働きかける(体験活動や五感を通す活動、自主的な活動)を中心とする授業が展開できた。
エ 観察(理科)と、書くことをみつけた(国語科)が一体の活動として単元が展開でき、各教科の目標を効果的に達成することができた。
・書きたい題材が容易。
・発見したことを、絵や文に興味や関心をもって表現する。
・自分なりの春を見、聞き、触れるなどして春の感触をとらえていた。この体験によって、ものを見る目、感じる心を養うことができた。
オ ひとりひとりの児童が、「春をさがす」という課題にむかって、生き生きと取り組み、絵や文に表現することにより、興味・関心を持続することができた。
実践例2〔理科と国語科と図画工作科の合科的指導の実践〕
−「さわガニやザリガニと遊ぶ」−
1) 単元構成の立場(略)
2) 合科的単元目標の設定の進め方
(理科目標−いろいろなどうぶつ−)
〈ザリガニと遊ぶ〉
草むら、水中などの動物を探Lたり工夫したり飼ったりさせながら、それらの食べ物・住んでいる場所・動きなどに違いがあることに気づかせる。
↓
(国語科目標−よく見て−)
対象となる生き物の様子をよくみて、みつげたこと、気づいたことを整理し、順序を整えてよくわかるように書いたり話したりできるようにする。
↓
(図画工作科−たのしかったこと−)
自分の生活体験の中から楽しかった様子を思い出し、組み合わせを考えて絵をかくことができる。
3)単元の目標
ア さわガニやザリガニと遊びながら動きや、からだのつくりのおもしろさや巧みさなどの特徴に気づく。
イ さわガニやザリガニの様子をよく見て、見つけたこと、気づいたことを整理し、順序を整えて、書いたり、話したり.できる。
ウ さわガニやザリガニを飼って、動さや食性などの特徴に気づく。
エ さわガニやザリガニ遊びの中から、楽しかった様子を考えて絵にかくことができる。
4) 指導計画(六時間)
第一次さわガニやザリガニと遊ぼう。 −二時間
(1) さわガニやザリガニと遊ぶ(1)
(2) すみか作り…(2)
第二次 さわガニさんやザリガニさんの作文を書こう。−二時間
第三次さわガニさんやザリガニさんの作文を書こう。−二時間
資料3「春をさがそう」(国語4・理科2)の展開案