教育福島0080号(1983年(S58)04月)-044page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立石川高等学校

三年

村松真由美

 

「山河あかるく風清き、山ふところの石川に…」と校歌に歌われているように緑の山々を背景に私たちの学び舎である石川高校があります。春になると校門のあたりの桜が咲き乱れ、登下校する私たちに春の訪れと希望を感じさせてくれます。

本校は大正十二年、石川実科高等女学校として設立され、生徒定員二百名で歴史をつくり始めました。昭和二十四年には男子が入学許可となり、現在の福島県立石川高等学校と改称され、今日に至っています。今年は創立六十周年を迎えるとあって学校内に明るい雰囲気がみなぎっています。

校舎は県内唯一の木造校舎ですが、よく手入れがゆきとどき、その伝統ある校舎で学んでいる私たちは明るく素直で、まるで校章の菜の花そのままという感じです。もちろん、勉学ばかりでなく、部活動にも励んでいます。特に運動部の活躍はめざましく、一昨年はソフトボール部が、昨年は剣道部が全国大会に出場しました。全校あげて積極的に応接するので、選手たちもやる気がでるのだろうと思われます。

このように「やるとなったら一生懸命やる」のが私たち石川高校の生徒の信念であります。その他生徒会誌「いし」の発行も行われており、清掃美化委員会を設け、清掃が徹底されていることも私たちの誇りの一つです。

今、少年の非行化、校内暴力などと騒がれていますが、私たちの学校ではそのような空気は全くありません。むしろ平和すぎるのではないかと思われます。それほど私たちは良い先生と良い友達に恵まれ、おおらかに生活しているのでしょう。

たとえ校舎が古くとも、生徒の良さでなら、どこにでも負けません。本校生徒の努力目標の第一に揚げた「学力の向上に努めよう」は使い古された言葉ですが、少しでも向上しようと努めています。

先輩たちが築いた本校の伝統を守り野に咲く菜の花のように明るく、健やかに、そして素直に生きたいものと私たちは念願しております。

 

▼校舎全景

▼生徒会

 

▼生徒会

(校長 内藤豊治郎・生徒数651名)

 

(校長 内藤豊治郎・生徒数651名)

(校長 内藤豊治郎・生徒数651名)

 

 

 


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