教育福島0081号(1983年(S58)06月)-040page
ぼくの学校わたしの学校
福島県立郡山高等学校
三年
並木将行
昭和五十二年創立、今年で七年目を迎える新設校が、我々郡高生九百二十三名の通う郡山高等学校である。
本校は郡山駅を中心とする市街地から北西七キロ程のところにあり、背景には雄大な安達太良の峰々がそびえている。
最近、本校前に広々とした公園もでき、静かな環境で学業に最適の学び舎と言うことができる。旧郡山西工業高校の校地、校舎をそのまま受け継ぎ、県内有数の広いグラウンドを持っている。野球場、サッカー場を初め、テニスコート四面、ハンドボールコート三面、プール、格技場、弓道場等の設備があり、昨年は野球部の室内練習場も完成した。
校舎内には、進路資料の完備した進路指導室を初め、視聴覚、LL教室などの施設の面でも充実がはかられている。
また、本校の特色のひとうとして、男子校とは思えない程校舎内外の美化が行われていることがあげられる。毎日放課後、全校一斉清掃を行い、校舎内はもとより、花壇造り、除草など環境整備にも力を入れている。
さて進路の面では、三月に第四期生が卒業したが短期間に国公立大に三十二名、私立大に三百二十名、各種学校就職等に五十名と大きな成果をあげるようになって来た。
スポーツの面でも、すべての運動部が敷地内で活動できるという恵まれた条件の下で、新設校とは思えないほどめざましい活躍をしている。
郡山高校の将来を考えて見ると、今年度から二学級が増え、二年後には、全学年で二十四クラスになるが、現在は卒業生も千名弱で歴史の重みを感じるというところまでは行かず、まだ、スタートラインを少し離れたに過ぎない。
校内体育祭、マラソン大会、文化祭等でともに汗を流し、知恵を出し合って郡山高校の歴史の一ぺージ、一ぺージを作っているところである。創造、調和、忍耐の校訓を生かし、文武両道の実現を目ざして、努力あるのみである。
▼さかんな部活動
芝生の前にたつ学舎▼
(校長 斎藤重幸・生徒数923名)