教育福島0101号(1985年(S60)06月)-020page

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福島県教育委員会

 

福島県教育委員会

 

第一回県北地区

教育広聴会開催さる!

 

昭和六十年度の第一回教育広聴会が五月二十七日(月)午後一時から四時三十分まで福島市の全逓会館において開かれました。

この教育広聴会は、例年、県内各地区毎に開催され、今回は県北地区において実施されました。その主な内容は次のとおりです。

●テーマ

教育行政に望む

−教育界の先輩に聞く−

●意見発表者と発表の視点

色摩 勝夫(元福島一小校長)

・教員の資質の向上を図るには

中村 昌幸(元二本松北小校長)

・青少年健全育成の推進を

古関 富男(元福島一小校長)

・個人差、自己教育力について

岡部 一三(元福島四小校長)

・学校教育の活生化を図るには

斎藤重千代(元福島西女子高校長)

・日本人の教育と教師の養成を

池下 泰弘(元福島高校長)

・高校生の学力向上について

大越源三郎(元福島四小校長)

・学校教育を一層地につけるには

鈴木 勝枝(元安積高校長)

・国際感覚をたかめるには

●教育委員会出席者

佐藤昌志県教育長、村岡房之助教育庁次長、瀬戸清彦同次長、布村幸彦総務課長ほか関係課長及び県北教育事務所長等

★主な発言の内容

○色摩 勝夫氏=教育はなんといっても校長を中心とした教師の力がものをいう。教師の資質の向上をめざし、自主的研究団体の育成、現職教育の充実校長の指導力の向上を進めるべき。

○中村 昌幸氏=学習指導において流行に追われない指導で。青少年の健全育成でも地域内のさまざまな機関との連携強化、広域化の中での市町村の連携を進めるべきである。

○古関 富男氏=個人差に応じ、また自己教育を高めるために教育課程の弾力化が必要。意欲的教師の育成に努め教師の実践を深めるため研修の継続が必要であり事例集の発行も大切である。

○岡部一二氏−=教育は将来の成長にとって必要のある育て方が重要、高校入試でも、多様な入試方法、推せん入学の導入、中学校の進路指導の充実等学校に活力を与える行政が大切である。

○斎藤重千代氏=日本民族の良さを教える教育が必要。1指導法の研究も機械にたよるのでなく手製が大切、やる気のある教員をつくるため研修期間を設けることが望ましい。

○池下 泰弘氏=社会を支えるのは指導者である。それを育てる教師の力量の増大を図ることが必要。そのため自分の地域の教育に使命観をもつ教師を育てることが大事である。

○大越源三郎氏=校長は信念をもってじっくりと人づくりする。教師も生徒のいるところ必らず教師ありといった学校に密着した教育が大切である。また教育に生涯教育の視点が必要である。

○鈴木 勝枝氏=小学校時代からの国際教育が大切である。自国を十分理解するとともに相手国を理解する教育が必要である。そのための外国館の設置を検討してはどうか。

 

●主な意見交換の概要

・行事の精選について

・人事のあり方について

・高校入試について

・臨教審の審議の動向について

 

募集

 

候補者の推せんを受付

福島県文化功労賞

 

福島県では、県民文化水準の向上を目指して、文化活動の促進及び文化的遺産の保護活動などの施策に取り組んでいますが、その一環として、昭和二十七年より、本県文化の向上に多年にわたり、顕著な功績のあった個人を表彰することにしており、現在までに五十七名のかたが、それぞれの部門で受賞しています。

対象部門は、芸術一美術、音楽、演劇、舞踊、文芸、生活芸術等一、科学(人文科学、自然科学)、教育(学校教育、社会教育一体育(学校体育、社会体育)の四部門で、このいずれかから二名以内を受賞者として決定し、十一月三日の文化の日に表彰式を行います。

候補者を推せんしょうとする個人または団体は、必要書類を八月二十五日(当日消印有効)までに県教育委員会に提出して下さい。なお、必要書類等詳細については、県教育庁総務課行政係か各教育事務所まで。

 

▲佐藤教育長を囲んで意見発表をなされた方々

▲佐藤教育長を囲んで意見発表をなされた方々

 

 

 

 


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