教育福島0101号(1985年(S60)06月)-032page
研究実践項目を作成し、実践に移した。
(表2)
表2 具体的研究実践項目
三、研究実践の経過
(一)アンケート調査の実施と分折検討
(二)対策案(実践項目)の作成
(三)実践の概要
1、 「リーダー研修会」の実施十二月から三月上旬まで七回実施。
2、 「ホームルーム別合宿」の実施。第二学年は全クラス実施。
3、ショトホームルームにおける固イ別話しかけ運動の実施。
4、十五学級全部に「伝達黒板」を設置した。
5、 「伝達メモ」を採用し全クラス均等の伝達をはかった。
6、二月一日から二週間、 「対話月間」を設定し、教師と生徒の触れあい運動を進めた。
7、現行ロングホームルーム計画の一切を見直し、低調な原因を追求、
四、研究成果と今後の課題
(一)研究成果
1、 「リーダー研修会」は、回を追うごとに、生徒の意識の高まりが感じられ、一つ一つの行動も俊敏になり、積極的な意見の交換が行われるようになった。また、参加した生徒は、各ホームルームにおいて、リーダーとして動き出している。
2、「伝達メモ」や「伝達黒板」の設置によって、全校生に同質の伝達ができるようになった。
3、 「対話月間」の実施によって教師と、生徒相互の距離が縮まり、自由な零囲気で話せるようになった。
4、教室内の整備、美化については、特設ホームルームで話し合いを持つた結果、互いに注意し会い美化に心かけるようになった。
(二)今後の課題
第一年次の計画の実践を継続するとともに、その内容に検討を加え、より具体化する中で、教師立導の実践活動から生徒主導の実践へ移行するよう心がけ、生徒の自主性にささえられたホームルーム活動にしてゆかなければならない。
1、昨年のロングホームルームの見直しの結果をふまえて、計画および運営方法の改善、また、反省記録、実施記録簿の整備など具体的に実践する。
2、「対話月間」で使用した「対話カード」の活用に工夫を加え、事後処理の方法および事後指導での活用の方法を具体化する。
基本的生活習慣の確立をはかるための生活指導の探求
(時閥・服装・礼儀を中心として)
−坂下高等学校
はじめに
坂下高校は、生徒数五〇二名の中規模普通高校である。生徒は温和、純朴で明るい雰囲気をもっているが、積極的に勉学に取り組もうとする意欲に欠けるところがある。
しかし、部活動は盛んで、全生徒の八五%が参加し各種大会における成績は年々向上している。また、生徒のほぼ七〇%が就職である。
一、研究主題の設定
生徒の日常生活の中で不足している点を具体的な事例から整理し、次の三
▲生き生きとしたホームルーム活動でのもちつき(相馬高校)