教育福島0101号(1985年(S60)06月)-036page
二、研究の方針・計画・組織
(一) 研究の基本方針
1)全職員が共通理解のもとに研究・実践に取り組む。
2)全職員がいずれかの研究委員会に所属する。
3)生徒指導に直接役立っ研究をする。
4)家庭との連絡を密にし更に地域とも連携を深める。
(二)研究計画
第一年次
1)生徒の意識と実態把握を中心とした教育調査
2)調査結果の分折
3)各指導研究委員会の「実践主題設定と主題設定の理由及び実践事項の決定」
第二年次
各指導研究委員会の決定事項に基づいた実践活動
(三)研究組織
五つの指導研究委員会を設置し、研究体制の確立を図った。
三、研究実践の概要
(一) 教育調査と問題点の摘出
指導の手懸りを得るため、生徒、保護者、地域の方々、中学校教師、中学生、喜女高の教師に対して、延べ二四七項目にわたる調査を実施した。その結果を分折し、各委員会の実践主題を設定するために、表1のように問題点を整理した。
四、各指導研究委員会の「実践主題」と「実践事項」の設定
各指導研究委員会では、問題解決のため前述の整理一覧をもとに「実践主題」と「実践事項」を設定した。
●(学習指導研究委員会)
(一)実践主題
学習の必要性を感じながら実行できない生徒に、学習意欲を持たせるための指導はどのようにすべきか。
(二)実践事項
1)家庭学習の励行
2)学習態度のこまやかな指導
●(進路指導研究委員会)
(一)実践主題
生徒が能力と適性に応じた進路選択ができるようにするには、家庭との連携をどのように強化すべきか。
(二)実践事項
1)三者懇談会の充実
2)進路だよりの発行
●(生徒指導研究委員会)
(一)実践主題
集団生活における基本的生活習慣を確立させるための指導のあり方
(二)実践事項
生活時間の適切な使い方
●(保健指導研究委員会)
(一)実践主題
身体的な悩みや困りごとの解決を目
表1 実践主題を設定するための問題点整理一覧