教育福島0102号(1985年(S60)07月)-013page

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いる。

今後は、学習指導法講習会等の研修会の充実や各種研究団体等の研修活動により、指導内容・方法・評価の研究改善に努める必要がある。

(4) 交流教育の充実

心身障害児理解推進校指定、養護教育交流推進事業等による交流活動を推進し、障害児については、健常児と活動を共にすることによって、経験を広め、社会性を養い、好ましい人間関係を育て、積極的に社会に参加しようとする意欲を育成するとともに、健常児については、障害児に対する正しい理解を深め、社会的連帯感を育て、思いやりの心などを養うことに努めている(表13)。

更に、これらの交流の成果を基盤として、地域社会の人々にも、障害児に対する正しい理解を広めることに努めている。

 

今後とも、交流教育の趣旨を更に徹底し、交流活動を教育活動に位置付けられた行事として定着を図るとともに地域の人々と活動を共にする機会の拡充に努めていく必要がある。

 

ポーズをきめて!!ボランティア活動(富岡養護学校)

ポーズをきめて!!ボランティア活動(富岡養護学校)

 

3、生徒指導の充実

 

(1) 生徒指導体制の充実

盲・聾・養護学校における生徒指導は、児童生徒の障害の多様化が進む中で、目的意識をもって学校生活を送ることができるようにすることが基本的課題である。障害をもつ児童生徒は、障害から生ずる問題のほかに、家庭を離れ、病院・施設等の中で生活することから生ずる問題など、性格形成にかかわる問題も生じやすい。そこで、児童生徒の障害の状態や生活意識並びに行動様式等の観察・理解に基づいて、個別に指導目標を設定して指導する必要があるので、教職員が共通理解をもって指導に当たる体制を整えることに努めている。

また、児童生徒が将来において多様な生活環境に適応することができるよう、自立能力の向上のため、小・中学部及び高等部における一貫した指導を行うことに努めている。

更に、児童生徒の多くが、児童福祉施設、病院等に収容されているので、日常生活の指導について、学校と家庭施設、病院等との間に指導の一貫生を保つ必要があり、定期的な懇談会、考察会等を開催して、共通理解を図ることに努めている。

一方、特殊学級については、全教職員の協力の下に、校内における児童生徒の交流を推進するなど指導の改善に努めている。

今後とも、障害の多様化が更に進むことが予想されるので、従来にも増して、一人一人の障害の特性に応じたきめ細かな生活指導に努める必要がある。

 

図3 養護学校中学部卒業者進路状況

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

2.進学は、高等部、高等学校、職業訓練校、各種学校である。

3.その他は、施設・病院、家庭保護等である。

 

図4 盲・聾学校局等部卒業者進路状況

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

2.進学は、専攻科、大学、職業訓練校、各種学校である。

3.その他は、施設、病院、家庭保護等である。

 

図5 養護学校高等部卒業者進路状況

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

注:1.「養護教育課調査」(昭53〜昭59)による。

2.進学は、専攻科、大学、職業訓練校、各種学校である。

3.その他は、施設、病院、家庭保護等である。

 

(2) 進路指導の充実

進路指導については、一人一人の予

 

 

 


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