教育福島0102号(1985年(S60)07月)-036page
五、授業研究と展開
これらの生徒実態調査の結果をふまえ、研究主題を具現化するための実践例をいくつか紹介する。
(一)生徒の実態に応じた学習指導計画(数学科の場合)
入学当初の四月に新入生基礎力テストを実施し、正答率などにより基礎学力の把握を確認し学習指導計画を作成した(資料1)。
さらに、研究成果を得るために同一生徒に対して六ヶ月後に同様の内容で基礎力テストを実施して比較検討をした。
入学後、指導した内客での正答率には上昇がみられ、直接、指導しなかった分野では若干の低下がみられた。
(資料2)SP表を作成してみると成績中位者に向上する者が多くみられ、好ましい結果であった。
(二)教材精選の工夫例(英語科の場合)本校入学生の七割弱の生徒が英語の学習に対して興味を示してない。学習意欲の高揚のため教材の工夫として、次のものを取り入れている。
1)オーフルワークをできるだけ多くとり入れた授業を展開する。
2)英語によるあいさつを授業の開始と終了の時に行う。
3)歌・パズル・ゲームなどを導入する。
4)VTR.OHP.TRを利用する。
5)指人形などにより英会話を練習する。
(資料1)学習指導年間計画およびそれにもとづく研究計画(数学科)