教育福島0102号(1985年(S60)07月)-037page

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6)単語学習としてのフラッシュカード、マグネットカードを活用する。

(三)実践結果と理解度例(農業科の場合)

農業科の場合に実習の分野が特に多いが、その一例として学習項目別理解度結果(資料3)と技能到達度(資料4)を紹介する。

資料でもわかるように、講義中心の授業は特に学力の低い生徒ほど理解が困難であるが、視聴覚機器や実物、標本等を使用した場合は意欲や関心を喚気させ理解を深めることができた。

 

〈資料2〉基礎力テストの結果の比較(正答率)

(資料3)学習項目別理解度結果

 

(資料3)学習項目別理解度結果

(単位:%)

た、できた。  B…大体わかった。大体できた。 C…わからない、できない。

A…よくわかった、できた。  B…大体わかった。大体できた。 C…わからない、できない。

●調査は58.11.4(46名) 59.10.14(35名) ※体験的学習が効果を示している。

(資料4)実習後における技能到達度   (単位:人)

 

方法が大体わかってやった。 C.目的や方法がわからなく、よくできなかった。

A.目的や方法がわかり手順よくできた。 B.目的や方法が大体わかってやった。 C.目的や方法がわからなく、よくできなかった。

※H方式(視聴覚→実習)が高く、1方式(講義→実習)3)方式(実習→講義)の順となっていた。

 

六、研究の成果と今後の取り組み

 

このように、授業研究を深め、授業の改善を図った結果、各種検定試験の合格率が向上した等の具体的な成果の他に、明らかなプラスの効果と評価できる次のような学習意欲の高まりがみられた。

(一) 休み時間に、次時の授業の予習をする生徒がでてきた。

(二) 授業中に私語をする生徒が少なくなり、質問をする生徒が増えた。

(三) 放課後教室に残り、勉強する生徒がみられるようになった。

(四)欠席や遅刻、早退する生徒が減った。

これらの好ましい傾向をふまえ、今後も、研究主題に迫るよう、教師・生徒が一体となり、「わかる授業」の実践につとめてゆきたい。

 

研究実践レポート

 

 

 


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