教育福島0102号(1985年(S60)07月)-044page
美術館だより
=事業案内=
美術鑑賞講座
▲美術鑑賞講座のひとこま
県立美術館では、美術への理解をより深めていただくため、毎月第二・第四土曜日に美術鑑賞講座を開催しています。
この講座は、美術館学芸員がスライドを用いながら、美術の流れや、画家の生涯あるいは作品などについて、わかりやすく解説するもので、毎回多数の方が聴講しています。
七月から本年度第二期の講座が始まりますので御案内します。各回ごとの要点をまとめたテキストも用意しておりますので、お気軽に御参加ください。
美術鑑賞講座 第二期 (担当者)
○シリーズ
日本美術の流れ−絵画(二階堂 充)
1彼岸と此岸 7月13日(土)
−−平安鎌倉時代の仏画−−
2憧爆の山水 7月27日(土)
−−室町時代の水墨画−−
3装飾美の世界 8月10日(土)
−−室町時代から江戸時代へ−−
4写意と写実 8月24日(土)
−−江戸時代の絵画−−
○中国絵画 9月14日(土)
−−日本絵画のみなもと−−
(溝口泰信)
〇日本の意匠 9月28日(土)
−−秋草の美−−
(左治ゆかり)
いずれも美術館講義室にて
午後一時三〇分から(約二時間)
各回とも参加自由(入場無料)
収蔵作品紹介9)
クロード・モネ
クロード・モネ(一八四〇〜一九二六)は、ピサロ、シスレー、ルノワールらとともにフランス印象派の巨匠として最もよく知られている画家の一人です。光によって微妙に移り変わる自然の表情を詩情豊かに描き続けたモネは、文字通り印象主義絵画の確立者でもありました。積みわらを画面中央に配しながら、風かおる初夏の草原の輝きをあらわしたこの作品からは、モネ独自の風景の息吹が感じ取れることでしょう。
9)「ジヴェルニーの草原」
展覧会案内
▲中島憲之「しろばえ」1984年(出品予定作品)
「自然のかたちと美術」
「−空と地と水と木と−」展
8月開催
この展覧会は、身近な自然としての空、地(土)、水、樹木などのさまざまな様相を表現した作品を集めて展示するものです。
夏休み中、親子で気軽に御覧下さい。
主な出品作家
日本画 岩橋英遠・小野竹喬・工藤甲人・荘司福・村上華岳
洋 画 上田薫・牛島憲之・岡田謙三・田淵安一・鳥海青児
彫 刻 島州一・福岡道雄・山本正道
会 期 八月六日(火)−八月二十五日(日)月曜休館
観覧料 一般・大学…七〇〇円(五五〇円)、高校…五〇〇円(四〇〇円)、小・中…三五〇円(二五〇円)、( )内は団体(二十名以上)の料金