教育福島0104号(1985年(S60)09月)-021page
報資料の提供を通し育成したい。
(1) 生徒・保護者の実態調査 (2) 活動方針 (3) 活動計画 省略
2 研究内容と実践
(1) 情報資料収集と活用への共通理解
1) 生徒の要求する情報
2) 目的に合った情報
3) 最新で正確な情報
4) 各方面から積極的に収集
本校では「生徒一人一人に、進路の選択や決定を指導援助する目的」に重点をおき収集に当たった。
(2) 情報資料選定上の留意点
1) 基礎的情報で、生徒の特色と要求に応じた個別的、現実的なものとする。
2) 全国的、地域的なもの、本校特有なものになるよう配慮する。
3) 先輩や生徒自身の直接経験により得られる感覚的・体験的なものとする。
4) 常に新鮮で具体的なものとする。
5) 進路学習における同一題材や主題に関し、段階的、継続的に取り扱い、情報資料として活用する。
(3) 情報資料の種類(対象別に分類)
1) 生徒向け情報資料(具体的内容等省略)
2) 教師向け情報資料
3) 保護者向け情報資料
(4) 進路学習ルームの設置と活用
1) 進学コーナー
2) 進路の話題コーナー
3) 産業・職業コーナー
4) 進路情報コーナー
進路相談部
1 研究のねらい
進路相談は積極的に自己実現のための能力や態度を育てて健全な人格形成を目ざすものであるから計画的、継続的、発展的に行われるべきである。
教育相談と進路相談で扱う問題が異なるわけではないので、共通の目標である健全な人格形成にむけ、生徒の相談を通じ、その悩みの解決に当たらなければならない。
2 進路相談の内容
(1) 進路の問題と限定せず弾力的に扱う。教師は生徒の職業的発達を目標にして、自己理解の方法、進路情報の提供、進路計画の立案、修正、選択の助言を進めながら自己実現への能力や態度の伸長に当たる。
(2) 発達段階に応じた相談活動(表1)参照
○第一学年 将来の進路への関心を高める。
○第二学年 将来の進路をより明確にする。
○第三学年 主体的に進路を選択し卒業後の生活に適応できる能力や態度を向上させる。
3 進路相談の進め方
(1) 相談を進める留意点
1)日常教育活動の場での相互の人間的な触れ合いを大切にする。・
2)共感的な理解にたち、生徒が自主的に問題を解決しようとする態度を育てる。
3)進路情報提供は、問題解決意欲に有効に働くよう適切に行う。
4)個人資料を慎重に取り扱い、生徒の長所や可能性に目を向け将来の希望や自信をもたせる。
(2) 進路相談の方法 (省略)
4、進路相談年間計画 (表2)
教科・生徒活動部
1 研究のねらい
学校、学年、学級における教師と生徒の心のふれあいの中で、自己理解、進路情報、価値観などや進路への興味・関心・意欲・自信を深めさせる啓発的経験の意味、役割は大きい。
2 研究の内容と実践(概要)
(1) 各教科、道徳における啓発的経験
1)人間生活の基本的な知識理解を求める啓発的経験の場−全教科1
2)学習によって、生き方や人生観職業観が形成される啓発的経験の場−国語・社会・道徳−
3)実験、作業などの実践的・体験的学習を伴う啓発的経験の場−理科・技術家庭−
4)自己の適性、能力について自己理解を深める啓発的経験の場−数学・英語・音楽・美術・保健体育
以上の四項をふまえて、次の事項を実践しだ。
表2 進路相談年間計画(一部)