教育福島0104号(1985年(S60)09月)-034page

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どんなことをやるのかな

−中学生が高校へ体験入学−

 

今年も各高等学校では来年度高校入学を、めざす中学生のために「高等学校では何を学び、どんなふうに生活し、何をめざして学習するのか」を実際に希望の高校にきてもらい、体験を通して知ってもらおうと体験入学を実施しました。

本年の体験入学実施校は全日制・職業学科設置校で四十三校、定時制・同で一校の計四十四校、参加した中学生は一万二千八百三十一名、中学校教諭千名、保護者五百九十三名で中学校の参加数は千五十五校(延べ数)でした。(数字はいづれも未実施校を含めた予定数です。)

この実施のもようはどうであったか県立川俣高等学校、同東白川農商高等学校の例で紹介します。

 

県立川俣高等学校

−工業化の体験入学−

 

 

七月三十日(火)来年度本校を志望する中学生を対象に、工業科の体験入学を実施しました。

うだるような暑さの中、川俣・飯野・月舘中学校など十二校から教師十七名保護者二十二名、中学生二〇一名の参加者を迎え、八時四〇分から全体会・生徒実習見学・体験実習を行いました。

学校長の挨拶・学校概要の説明に始まり、本校で作成したビデオ「川高生のすがた」を映写し、本校生徒の学校内外の活動状況を紹介すると、中学生は身をのりだして見入っていました。

続いて、工業各科の生徒一五〇名による真剣な実習を見学しました。機械科では、エンジンの分解組立て作業・旋盤による円筒切削・NCフライスによる自動制御など、繊維工業科では、紋繊機による製織・紡績機による粗紡、精紡・染料の合成と色合せ・機器分析など、また新設された電子科では、マイコンによる実習・電気実験など、各科の特色ある実習を見学し初めて見る機械や作業におどろいたり、感心したりしていました。

休憩後、体験実習に入いりました。これは中学校の生徒の希望によるコース別の体験実習です。機械コースでは旋盤・溶接・鋳造に九十七名の生徒が意欲的に挑戦しました。繊維工業コースでは手織・捺染に、五十一名が参加し、特にハンカチの多色染の出来映えには友人と作品を見せあって満足していました。電子コースではマイコン実習に五十三名が瞳を輝かして取り組ん

 

機械コースでの溶接実習・川俣高校

機械コースでの溶接実習・川俣高校

 

昭和60年度 体験入学実施(予定)一覧(35頁に続く) 昭和60年6月1日現在

 

 

 

 


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