教育福島0104号(1985年(S60)09月)-037page
その1、林業に関する学科
発表県 秋田・岩手・福島
(県立田島高教諭 鈴木和弘)
その2、農業土木・造園に関する学科
発表県 山形・青森・宮城
その3、農機・食品製造等に関する学科
発表県 秋田・岩手・福島
(県立相馬農業高教諭大和田秀晴)
○第三分科会(生活科及びそれに関連する学科)
テーマ
「生活科及びそれに関連する学科における効果的な学習指導計画及び指導方法の工夫と改善について」
発表県 山形・青森・宮城
○第四分科会(農業クラブ)
テーマ
「現教育課程の実施に伴い、学校農業クラブ活動の充実・発展を図るための方策について」
発表県 秋田・岩手・福島
(県立岩瀬農業高教諭佐藤久雄)
○第五分科会(学校農場運営)
テーマ
「現教育課程の実施に伴い、農業教育の在り方と農場運営との関連について」
発表県 山形・青森・宮城
四、閉会式
二日間にわたり行われた大会では、農業教育をとりまく厳しい現実を適確に把握し、コンピューターをはじめ先端技術の導入や、教育内容の改善等、魅力ある農業高校づくりに並々ならぬ努力と意欲が感じとられた。
講評に立った福島県教育庁高等学校教育課門馬修一郎指導主事は「農業は、人間の本能的な行動であり、農業発展の基盤は、自然と人間の協力と調和にあり、正に、農業教育そのものであります。きびしい農業情勢にありますが、今、この新しい時代をお互いに認識し合って、新しい農業教育を構築することが重要な課題です」と結び、盛会裡に大会が終了しました。この大会で得た成果がそれぞれ各学校で生かされることを期待したいものです。
高校生の文化の祭典
第四回福島県高校
総合文化祭が開幕
去る七月十一日、十二日の両日、いわき市において、第四回福島県高等学校総合文化祭一音楽部門)が開催されました。この高等学校総合文化祭は、県内の高校生が一堂に会して、日頃の文化活動の成果を発表し、相互に交流する機会をもつことにより、高校生の芸術文化の創造と連帯を深めることを目的としたものであります。
この祭典は、県教育委員会、開催地市教育委員会、高等学校音楽連盟、高等学校教育研究会美術工芸部会、高等学校演劇連盟、及び県高等学校総合文化祭実行委員会の主催で、県高等学校長協会が後援、及び県内各報道機関の協賛を得て行っております。
発表の部門は、音楽部門(合唱の部、器楽の部)、美術部門、及び演劇部門の3部門で、今年度の発表会の日程は十月に美術部門、又、十一月には、演劇部門が予定されております。
ところで、七月十一日は、音楽部門の発表会に先だち、いわき市平市民会館において、総合開会式が行われました。初めに高校生の一般公募から選ばれたファンファーレ曲で高らかに開幕が告げられ、続いて主催者側のあいさつ、主催者並びに講師の紹介、公募曲受賞者の表彰があり、その後、参加校を代表し、小名浜高女子生徒によるすがすがしいあいさつがありました。
最後に、市内十校二百名により、式典曲“エルザの大聖堂への行列”及び“インペラトリクス”の大合奏があり、若者の文化の祭典にふさわしい力強さで会場の聴衆を圧倒し、感動のうちに閉会しました。
今年の音楽部門発表会の参加校は、合唱の部が四十八校、器楽の部が五十八校と、昨年を上回っており、それに伴って内容もすばらしいものが多くなっております。
特に合唱の部では、本県合唱のレベルの高さを感じさせるハーモニーが続き、聴衆を魅了させました。また、器楽の部においても、若者の躍動を感じさせる力強い演奏が続きました。
この音楽部門の発表会は、前述のとおり日頃のクラブ活動・部活動の成果を相互に発表し、交流するものであり、コンクールとは違い、真剣な中にも、なごやかな雰囲気の中で、各校とも伸び伸びとした合唱・演奏が披露されました。
今後の音楽活動が、音楽学習本来の目的である心の豊かさや集団における“和”を大切にする心の養成を忘れずに、ますます活発になることを期待したい。
熱心に耳を傾ける東北六県の先生方