教育福島0104号(1985年(S60)09月)-039page

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(5) 計画を実践していく上で効果を高めるために、全ての教育活動との関連を図り、保護者との連携を密にする。

(6) 絶えず、方法が適切か、全体としての進路指導が効果的にすすめられているかどうか、また生徒の進路発達を促進できたかどうかを評価する。

2 研究組織(図1)

 

四、年度別研究実践の概要

 

研究実践の内容については、中間報告として「所報ふくしま」(県教育センター発行一九八四年二月六十五号)に、詳しくは「研究成果報告書」に掲載したが、三か年間の研究実践のあらましを年度別にまとめると、次の通りである。

1 五十七年度の研究内容

(1) 進路指導に対する認識・理解の適正化および校内研究体制の確立

1) 進路指導部員のための自己評価

2) HR担任のための自己評価

(2) 生徒の実態に即応する進路指導の効果的実践

1) 高校生の描く未来像についてのアンケート調査(在校生対象)

2) 高校進路指導についての追跡調査(卒業生対象)

(3) 計画的な進路学習の実践

1) 「進路ノート」の効果的な活用

2) 「進路発達自己診断シート」の活用

五十七年度は、教師についての評価として、進路指導部員のための自己評価を、生徒についての評価としては、卒業生の追指導をかねた高校進路指導についてのアンケート調査を、また生徒の実態を把握するために高校生の未来像についてのアンケート調査を実施した。

今回の自己評価およびアンケート調査などの集計一分析の結果、総体的には、一応適切な進路指導が行われているといえるが、いろいろ改善すべき点も指摘された。(図2・図3)

一方、「進路ノート」を活用しての進路学習にも、各学年が同一指導案を作成し、それに基づいて同時展開を試みたり、また「進路発達自己診断シート」によって生徒の進路意識の発達度を把握するなど、工夫・改善の手が施され意欲的にすすめられた。

2 五十八年度の研究内容

(1) 進路指導の意義や必要性などについて、教師間の更に徹底し.た共通理解を図るための校内研修の計画・実施

1) 進路指導の意義と基本的性格

2) 教育課程での位置づけ

3) 生徒指導と進路指導との関連

 

図2 進路指導部員のための自己評価ダイヤグラフ

(注)

(注)

1)最低点は5点、外円が最高値、中央の点線は中央値

2) 大項目の評点平均を線上の該当個所にマークし、10項目のマークを実線で結ぶ

3)中央値の点線ラインを目標に、活動のあり方を検討するとよい

 

 

 


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