教育福島0105号(1985年(S60)10月)-045page

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ぼくの学校

わたしの学校

 

県立耶麻農業高等学校

 

県立耶麻農業高等学校

三年 大関 浩二

 

校長 嘉斉 博

生徒数 133名

 

本校は会津平野の西部に位置し、東には磐梯山、北には飯豊連峰の山々を仰ぎ、南には阿賀川を臨む高台に建っている。生徒数百三十三名という少人数ではあるが、四季折々の自然の美しさの中で育てられる、先生と生徒、生徒同志の連帯感は、他には見られないものです。校歌には一番に母校を讃う、二番に我等の理想、三番に温故知新、四番に我等の決意、という副題がついていて、本校設立当時の意気込みが感じられます。

農業科三クラス、家政科三クラスからなり、実習中心の授業が実施されている。農業科では、作物、畜産、園芸の実習を主に、放課後も含めての農業基礎、スクールプロジェクト、専攻学習など生徒主体の実習が年間を通じて実施され、その成果を三学期には全員参加で発表して、お互いに評価し合っています。家政科は被服実習、調理実習などを主に、新しい家庭づくりの方向を見い出すための学習や話し合いが活発に行なわれている。農業クラブ、家庭クラブなどの諸活動でも奉仕活動などを中心に、地域の人々とのつながりを深めようと活躍しています。

クラスの人数がまちまちなので、校内球技大会、校内体育祭では、クラス対抗にしないで学年の枠をはずしたグループ編成をするが、そのために、先輩、後輩の交流もスムーズにいっています。他校には見られない行事としては、全校生参加の田植え、収穫祭があります。生まれてはじめて田植えをした人も多く、よき思い出になっています。収穫祭の儀式は厳かな中に、収穫の喜びにあふれたものとして、勤労の尊さを学ぶ機会にもなっています。

 

生徒数が少ないために部活動や、実習の班活動に支障もありますが、その反面、先生と生徒間、クラスの仲間同志の親密感が強くなるという効果もあります。実習を通して体験的に学び取った一つ一つの事柄は、将来の生き方に直接結びついていくことが、卒業後学校に訪れてくる先輩の話で確認できました。卒業してからも、時間をみつけては本校を訪れてくる先輩方はほんとうに有難い存在です。

 

校舎全景

校舎全景

 

生産水田における全校生田植え実習

生産水田における全校生田植え実習

 

 

 


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