教育福島0106号(1985年(S60)11月)-009page
矢吹町 六月二十七日〜三十日
大越町 七月四日〜七日
小高町 七月十一日〜十四日
○内容 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書の百点
三、第三十八回福島県文学賞
広く県民から作品を公募して、優秀な作品を顕彰し、もって本県文学の振興を図ることを目的に昭和二十三年から始められた本事業も、第二十八回を迎えた。
本年度の県文学賞は、五月上旬に募集を開始し、八月三日に締切り、小説六十四点、詩六十点、短歌四十八点、俳句五十八点の計二百三十点の応募があった。
応募作品は、企画委員会において規格審査がなされ、規格外作品二点を除き、二百二十八点が審査委員に送付され、個別審査が行われた。さらに、合同審査委員会において受賞候補作品が内定し、教育委員会で受賞作品が決定した。
本年度の受賞作品及び受賞者は左記のとおりである。なお、受賞作品集である「県文学集NO.33」は、昭和六十一年三月刊行予定である。
◇第三十八回福島県文学賞受賞作品
〔小説の部〕
・準賞 「いつまでも立ち去れない観客のように」 江島 新
・準賞 「原発地帯」北 夏次
・奨励賞 「ターニング・ポイント」 辻 由子
・青少年奨励賞 「ピアノ協奏曲」 森 明日香
・同 「尻屋崎の白い鳥」 佐藤 雅通
・同 「河鹿沢」 渾 沌
〔詩の部〕
・文学賞 「貧農記−わが鎮魂」 前田 新
・準賞 「丘」 沢田 静子
・奨励賞 「凍裂」 渡邊 信
・同 「卓上鈴」 薮内ミエ子
・青少年奨励賞 「夢伝説」 山辺かおり
・同 「人形」 三浦 陽子
〔短歌の部〕
・文学賞 「楕円軌道」 佐藤 春夫
・準賞 「わが花の記」 石本 英子
・奨励賞 「銀色の笛」 後藤千代乃
〔俳句の部〕
・文学賞 「氷る機関車」池田 義弘
・準賞 「絵すだれ」 樅山 尋
・奨励賞 「花ざくろ」 鈴木 紀美
・同 「狼火台」 喜古まさと
・青少年 「山間のまちより」 畔上裕子
四、第四回福島県高等学校総合文化祭
県高等学校総合文化祭は、県内高校生の日頃の文化活動の成果を発表し、相互の交流と芸術を通して心豊かな人間性のかん養に資するとともに、高等学校における文化活動の普及と向上を図ることを目的として実施しているものである。
本文化祭は、本年で第四回目を迎え、いわき市を会場に盛大に開催された。
〔音楽部門〕
○期日 七月十一日〜七月十二日
○場所 合唱 いわき市常磐市民会館
器楽 いわき市平市民会館
○参加校 合唱 四十八校
器楽 五十八校
〔美術部門〕
○期日 十月二十三日〜二十七日
○場所いわき市文化センター
○部門 絵画、彫塑、デザイン、工芸
○出品校 四十七校
○展示数 二百四十八点
〔演劇〕
○期日 十一月二十二日〜二十四日
○場所 いわき市平市民会館
○出場校 各地区の代表校
五、芸術セミナー
芸術セミナーは、地域文化活動を推進指導する実作家及び実活動家を対象として、各部門毎に、実技・実作等を中心として、その資質向上を図る目的で実施しているものである。本年度は、文学、彫塑、演劇、絵画、舞踊の五部門を開催し、開催地区を中心として、県内各地から多数の参加者があり、地域で文化活動の指導にあたっている人々の研修の場として好評を博した。
表1 芸術セミナーの実施状況
芸術セミナー(彫塑部門)