教育福島0106号(1985年(S60)11月)-013page
十四、福島県立美術館
昭和五十九年七月に開館した福島県立美術館は、開館一周年に当たる本年七月に入館者が十万人を越え、美術愛好者の間に着実に浸透している。二年目を迎えた昭和六十年度は、県民の期待に応えるべく、各種事業ならびに館機能の一層の充実を図っている。
美術館では、企画展、常設展、講演会、各種の講座等を開催し好評を得ているが、以下は六十年度事業の概要である。
1、企画展
(1) 「生誕一〇〇年 川端龍子展」
四月二十日〜五月十九日
近代日本画の巨匠川端龍子の代表作五十八点を展示し、雄津な龍子芸術の足跡をたどるものであった。
(2) 「ミレーとバルビゾンの画家たち」
六月二十九日〜七月二十八日
ミレー、コロー、クールベ、ドービニーら十九世紀フランスの画家二十一人の風景画、人物画など九十九点を展示した。また、期間中夜間開館(毎週金曜日)を実施した。
(3) 「自然のかたちと美術−空と地と水と木と−」展
八月六日〜八月二十五日
身近な自然のさまざまな様相を表現した七十九点の作品を展示し、自然と美術の深い関わりを探るものであった。
(4) 「斎藤清墨画展」
表7 昭和60年度県文化センター事業