教育福島0106号(1985年(S60)11月)-014page

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八月三十一日〜九月二十三日

会津坂下町出身の画家斎藤清の「会津の冬」シリーズを中心とした墨画七十点と版画・素描三十九点を展示し斎藤清墨画芸術を展観した。

(5) 「第一回具象絵画ビエンナーレ」展

九月二十八日〜十月二十七日

現代日本の著名な洋画家七十二人の描く七十二点の作品を展示し、現代の具象絵画の傾向を探るものである。

(6) 「日本の四季−京都国立近代美術館所蔵名品展−」

十一月二日〜十二月一日

京都国立近代美術館の所蔵作品の中から、日本画、洋画、工芸等七十九作家の百七点を展示し、近代美術における季節の表現を展望するものである。

(7) 「隆世期の世界ポスター展」二月十五日〜三月二十三日(予定)エッセン・ドイツポスター美術館所蔵作品を中心に十九世紀末から戦後にいたる世界のポスター三百余点を展示。

 

2、常設展

美術館の所蔵作品を常時系統的に展示する。三ヵ月に一度展示替を行い、作品の状態保全にも努めている。

 

3、拡大常設展示

美術館の所蔵作品の中から、テーマに沿って約五十点を展示する。

(1) 「新収蔵作品展」

五月二十八日〜六月十六日

(2) 「春日部たすくの作品など」

十二月七日〜十二月二十七日(予定)

(3) 「福島の美術家たちなど」

一月十日〜一月三十一日(予定)

 

4、収集

近代美術の流れを展望できるよう系統的かつ計画的な収集を進めている。本年度は、近代日本画を代表する画家速水御舟の作品を始め、寺崎広業、平福百穂、石井柏亭、桂ゆき、鎌田正蔵等の作品を収集している。

 

5、教育普及

(1) 講演会

○企画展講演会

「川端龍子の芸術」

細野正信氏(東京川立博物館建築室長)

四月二十一日

○定期講演会

「アンドリュー・ワイエスの芸術」

桑原住雄氏(武蔵野美術大学教授)

五月五日

○企画展講演会

「ミレーとバルビゾンの画家たち」

大島清次氏(美術評論家)

六月三十日

○企画展公開対談

「斎藤清氏に聞く」

斎藤清氏(画家)

原田実(県立美術館長聞き手)

九月一日

○定期講演会

「詩のなかの住まい・絵のなかの家」

芳賀徹氏(東京大学教授)

九月十五日

○講演会

「日本美術の特性」(予定)

河北倫明氏(京都国立近代美術館長)

十一月二十三日

(2) 美術講座

○実技講座

「油絵の制作−静物など−」「木版の多様な表現」「陶芸教室−絵つけ−」「彫塑教室−頭像の制作−」「油絵教室2」「ヘラ彫金教室」「七宝焼教室」等を実施

○親と子の美術教室

「紙で遊ぶ1身近にある紙材を使って−」「粘土でつくる」「夢の世界を描く」「仮面をつくる」「木を使って」「年賀状版画をつくる」等を

実施

○公開制作

「エアーブラシの技法」

六月十五、十六日

「フレスコ画の制作」

九月七、八日

○美術鑑賞講座

「日本美術の流れ彫刻、絵画、近代の美術」「西洋美術の流れ」等を

実施

○映画会

「鉄道員」「道」等映画史上に残る名作を毎月一回程度上映。

 

6、調査・研究・出版

美術館では、美術の情報センターおよび研究機関としての館の機能を充実させるために、各種の調査研究を行っている。主要なテーマは「関根正二と大正期の美術」「近代日本水彩画史」「県出身作家調査」等である。また本年度末には、調査研究の成果をまとめた「紀要」、年間の事業報告書的性格を持つ「年報」の出版を予定している。

 

7、常設展観覧料全額免除の日の実施

美術館では、多くの県民に親しんでもらうために、無料観覧日(ただし企画展は有料)を設けているが、本年度は五月五日(子供の日)、九月十五日(老人の日)、十一月三日(文化の日)の三回無料観覧日を実施し、好評を博している。

 

10万人目の入館者記念品を贈呈

10万人目の入館者記念品を贈呈

 

 

 


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