教育福島0106号(1985年(S60)11月)-018page

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○日時 昭和六十年九月主日

○会場 須賀川市文化センター

○公開演目

1、長沼甚句 長沼町

2、石切り唄 北会津村

3、麦打ち唄 福島市

4、地固め唄 いわき市

5、土搗き唄 須賀川市

6、ごんたん踊 矢吹町

7、線路描き固め音頭 福島県 宮城県

8、大津絵 福島市

9、松坂 鮫川村

10、いわきちゃんころりん いわき市

11、湯町甚句 福島市

12、須賀川甚句 須賀川市

十、第三十五回福島県民俗芸能大会

県内に継承されている民俗芸能のうち、価値の高いものを広く公開し、民俗芸能に対する一般の認識を深めるとともに、記録保存を図り、保護団体と協力して、民俗芸能を継承することを目的として開催している。本年度は、次のとおり開催した。

○日時 昭和六十年十月二十日

○会場 楢葉町コミュニティセンター

○公開演目

1、上小塙の笠踊 楢葉町

2、大国魂神社の大和舞 いわき市

3、絹谷の獅子舞 いわき市

4、柳津の太神楽 柳津町

5、小野大倉獅子舞 小野町

6、沢上の田植踊 浪江町

7、大谷のじゃんがら念仏踊 楢葉町

 

埋蔵文化財の現況

 

(一) 重要遺跡基本資料整備事業

 

遺跡周知事業で確認された遺跡のなかから重要遺跡をとりあげ、保護のための基本的な資料を整備する。本年度は、浜通り地方を調査対象に、六十三遺跡の立地、発掘調査等の成果を示す航空写真や記録類を収集し整備する。

 

(二) 指定文化財管理事業

 

一般に文化財パトロール事業と呼ばれているもので、二十一名の「福島県文化財保護指導委員」が六百十二か所を年二回巡視している。

パトロール対象の文化財は、国・県指定の国宝・重要文化財及び重要遺跡で、文化財の管理状況、環境保全の実態把握などに留意し、保存管理上問題があれば、関係機関に連絡し、所有者や管理者に対し適切な指導助言をし、文化財保護に万全を期している。

 

(三) 発掘技術の研修

 

県では、埋蔵文化財の発掘調査体制の強化と保護の徹底を図るため、調査員の専門的知識と技術の向上に努めている。そのため、各種の研修への積極的な参加を呼びかけている。

国の埋蔵文化財センター主催の研修会には次の受講者があった。

石造物調査課程に、小野佳秀(いわき市教育文化事業団)、生江芳徳(磐梯町教委)、写真測定課程に、長島雄一(県文化センター)、縄文時代遺跡調査課程に、本間宏一(県文化センター)、基礎課程に、小池昭一(会津坂下町教委)等である。

県主催の「第十三回福島県発掘技術者講習会」は、福島市、国見町を会場に、士二名の受講者があり、考古学に関する基礎的な知識と技術について熱心に受講していた。

 

(四) 開発に伴う発掘調査

 

埋蔵文化財は、土地利用関係と密接な関係をもち、その保存は容易なことではない。特に、最近のような公共性の強い土地開発の急増に伴う埋蔵文化財の保護については、いつもながら開発と保護との調整で苦労するところである。

遺跡は、現状のまま保存するのが最善であるが、種々の開発事業によって消滅する運命にある遺跡も少なくない。このような場合発掘調査を実施し、遺跡の全容を精細な記録に残すことになっている。

本年度、県教委で実施している分布調査は、国営農地開発事業の母畑地区、矢吹地区で、発掘調査は、母畑地区、矢吹地区、さらに会津農水事業、相馬地域開発、国道一一三号バイパス、真野ダム関連、東北横断自動車道関連、史跡指定調査関和久上町遺跡などである。調査は、史跡指定調査を除き(財)福島県文化センターに委託している。また、市町村においても数多くの分布調査や発掘調査が実施されている。その主な調査の成果は次のとおりである。

1、真野ダム関連遺跡一飯舘村一

真野ダム建設に伴う発掘調査でこれまでの四年間に十一遺跡の調査が終了し、真野川流域、大倉地区の原始、古代の様相が解明されつつある。

今年度は、日向南遺跡へ岩下D遺跡の発掘調査が実施され、竪穴住居跡、

 

武井B遺跡の調査風景

武井B遺跡の調査風景

 

 

 


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