教育福島0110号(1986年(S61)04月)-048page

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図書館コーナー

 

サービス業務の充実

 

貸出業務の電算化

 

国際理解コ一ナの開設

 

うとしています。新年度から新しく始まった館内サービス事業を紹介します。

 

県立図書館は、新館がオープンしてから早二年になろうとしています。新年度から新しく始まった館内サービス事業を紹介します。

 

児童室の貸出にパソコン導入

 

新しい施設にふさわしく、近代化されたサービスとして、利用者の多い児童室の取扱業務の合理化をはかるためパソコンを導入し、貸出業務が迅速となりました。

今までは、貸出しの都度、貸出券・図書券に返還日等を手作業で記入していたものを、「リーダー」(ペン型様なもの)で「利用カード」と「図書」−いずれも登録されたもの−の「バーコード」(スーパーあたりで、値段のチェックなどのために利用されるのと同じようなもの)をなぞるだけで貸出しができるようになりました。スピード化されて、利用する児童たちからは大変よろこばれております。

また、返却処理も、「図書」の「バーコード」をなぞるだけで迅速に済ませることができます。蔵書目録もカードでなく、一覧表で整理できること、検索(本を探し出すこと)や予約も能率的に行うことができるようになりました。

 

国際理解を深めるコーナー開設

 

昨年、県で発行したパスポートは、約二万五千件ですが、海外渡航者の多いのには驚かされます。国際理解と協力の促進は、県政の重点施策の一つであり、文化、経済、観光など、国際交流が図られつつあります。このため、当館では「国際理解を深めるコーナー」を開設しました。

これは、県民の要望に応えて、国際理解のための学習、調査の便を図るべく、我国と歴史的、経済的に関係の深い国々を中心に、その国の在日公館や友好協会等の関係団体に対して、その国の政治、経済、文化等を紹介した関係資料の送付を依頼し、現在まで六十

一か国より合計五百四十八点、約一千冊の図書等の寄贈をうけました。

外国の事情を紹介した文献資料は数多いのですが、その国の政府の広報機関が発行した資料は、その国の現実を理解する上で最も基本的なものであるとの考えでコーナーを構成してあります。まだ点数は少ないですが、地方レベルのものを含め、日本を外国に紹介した外国語の資料は、外務省等から五十一点の寄贈をうけました。国際交流を目的に外国へ行く人々や外国からの訪問者などにとって参考になると思われますので、今後は、この方面の資料の充実も図りたいと思っております。

利用の方法として、このコーナーは公開図書室の一画に設置しましたが、スペースの都合で展示できないものは閉架・出納式としており、複本のある場合は館外貸出も行う予定であります。

 

蔵書の状況

 

当館の蔵書については、新館建設と併行して蔵書五か年計画を策定し、昭和五十六年度にスタートしました。昭和六十一年三月末日現在で、館内用三十一万九百七十一冊、館外用十七万三千五百六冊、計四十八万七千四百七十七冊となりました。

また、逐次刊行物(新聞・雑誌)も増加しており、昭和六十一年四月一日現在、購入誌二百三十八種、寄贈誌八百三種となりました。

蔵書・逐次刊行物とも、いちじるしく充実しましたので、皆様方の御利用をお待ちしております。

 

パソコン導入により貸出業務が迅速化された児童室

パソコン導入により貸出業務が迅速化された児童室

 

好評の国際理解を深めるコーナー

好評の国際理解を深めるコーナー

 

 

 


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