教育福島0111号(1986年(S61)06月)-012page
資料8 教室での掲示例
〈私たちの一日の生活〉
登校
・元気にあいさつしよう
・交通規則を守ろう
朝の学活
・今日の目標をきめよう
・話を真剣にきこう
授業
・名前を呼ばれたら大きな返事をしよう
▼創意の時間を生かした楽しい活動▲
・トリム活動
各種運動や遊戯的活動を行うことにより、運動の楽しさを味わいながら、ふれ合いを深めていく。
実施方法は、前半二十分間は体力トレーニング分類表にのっとり、トレーニングを行う。後半二十分間は各クラスの創意を生かした遊戯的活動を中心として楽しく体を動かすことを大切にしている。次の遊戯的活動の内容は最後の「話し合い」で決定しておく。生徒は非常に好きな時間である。
・ふれ合い集会
生徒が生き生きと活動する集会を行うことにより、みんなの心が通い合う、ふれ合いの場を作りあげる。「一人一人が主役」となる「ふれ合い集会」では、それぞれが何らかの役割をもち、準備や活動を進めていく。一人も欠けることなく、集団への所属感を強めでいく活動で極めて有効である。(資料11)
五、成果と課題
研究を通し次のような点を成果として挙げることができる。
(一) 一人一人を生かす生徒指導をするためには、生徒を良く知ることが大切であるということが確かめられた。
(二) 「話し合い」を通して、人間関係づくりが全ての基本となることが立証できた。
(三) 都市部生徒に対する劣等意識を活動が進むにつれて小さくすることができた。
(四) 教師自身が実践を行っていく中で真の共通理解の重要さを体得することができた。
研究が進めば進むほど、生徒指導は奥が深く、課題が山積していることがわかってくる。
(一) 全校的な視野で見ると成果は確実であるが、一人一人の生徒に焦点をあてると、まだまだ主体的に活動に取り組めない生徒が見られる。これらの生徒に対する「学びとる力」「生き方」を身につけさせる指導のあり方が課題の一つである。
(二) 教師一人一人が生徒指導に関する認識を自らの「生き方」としてとらえられるように研修を積み重ねる必要がある。なぜなら、様々な生徒指導の実践場面では、教師の価値感や生き方
資料9 学級会活動の基本型
資料10 学級指導の基本型
資料11 ふれあい集会の年間計画