教育福島0112号(1986年(S61)07月)-032page
ていかなければならないと考える。
(二) 児童の実態
アンケート調査の結果から、外国に対する関心や意識も高まってはいるが、まだまだ外国を正しく理解するまでには至っていない現状である。
そこで、国際交流を図りながら正しい国際理解を深めるために児童の疑問等を取り上げ、自ら調べる等の主体的活動を促す指導が必要であると考える。
三 研究組織(略)
四 研究方法及び内容
(一) 教科、道徳、特別活動を通して児童の主体的な実践活動への意欲を育てる。
教科指導を充実し、自国や他国の人々等を正しく理解させ、それぞれの文化や伝統を尊重する態度を養う。
道徳指導においては、互いに相手を尊重し合い、協調する心を育てる。
特別活動における集団生活の体験を通して連帯、協力、奉仕の心を育てるとともに、外国人との触れ合いを通して互いに相手を尊重し合う態度を培う。
ア、教科、道徳、特別活動における国際理解のための年間指導計画を作成する。
イ、国際理解を意識化した授業の充実を図る。(教材開発、指導法の工夫)
ウ、特別活動における集団活動を通して児童の主体的な交流・理解活動を促す。
(二) 創意の時間を児童が自ら国際理解を図る場として活用し、外国について進んで学ぼうとする意欲や態度を培う。
外国について自主的に調べたり、まとめた結果を発表させる活動を促す。
ア、児童会を中心に外国の姉妹校や在日外国人学校との交流をさせる。
イ、英語指導主事助手や近隣高校の留学生との触れ合いを体験させる。
ウ、発表会を開き、調べたこと「体験したこと、学んだこと」などを発表させる。
(三) 学習環境の整備と改善を図り、国際理解教育に資する。
児童が自ら学べる環境を整え、学習意欲を喚起する。
ア、外国の資料や児童作品の展示
イ、国際交流コーナーの設置
(五)、国際理解教育全体計画(資料省略)
六、研究計画(表1)
なお、研究発表日は、十一月六日(木)で、二年間の研究成果を発表する。
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「ダンス、ムズカシイ」学法石川高校留学生タウリング・ジーソンさんとともに (オーストラリア)
表1 研究計画(2年次)
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−国際感覚を育成するための指導及び生徒の活動の工夫−
泉崎村立泉崎中学校
一、研究主題及び副題「国際性豊かな人間の育成をめざして」
−国際感覚を育成するための指導及び生徒の活動の工夫−
二、主題設定の理由
(一) 学校教育の目的
学校教育の目的に「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する」とある。