教育福島0112号(1986年(S61)07月)-033page
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このことは、学校教育の場でお互いに人間として尊重し合い、人権を重んずることのできる生徒の育成をめざすものであり、国際理解教育を通して育成をめざす理想の人間像と同一である。
(二) 本校の生徒の実態
農村特有の素朴さがある反面、積極性に乏しく、自主性・自立性に欠け、視野が狭い。また、物質文明に恵まれすぎているためか、勤労意欲や物を大切にする心が欠如している。
(三) 現代社会の情勢
近年、国際化時代と言われ、海外との交流が年毎に増え、外国の文化に直接触れる機会が多くなってきている。
また、世界情勢はマスコミ等のめざましい発達により瞬時にして伝えられ、その変化についていくのがなかなか容易でなくなってきている。
そういう時に当たり、国際社会を正しく認識し、世界の国々と協調し合い、世界の人々から信頼と尊敬を得られる国民を育成することは重要なことである。
三、研究の視点
国際社会において信頼され、尊敬される国民的資質をいっそう高めるには、高い道徳性を身につけ、優れた文化創造の能力を持ち、個性豊かな日本人の育成が必要であろう。そのためには、自己を深く見つめさせたり、生活意識を高めさせたりすることを基本とし、その発展として国際理解の教育をすることが大切と考え、次の四つの視点を設定した。
(1) 他国文化を理解し、尊重する心の育成
(2) 人間尊重の育成
(3) 平和を愛する心の育成
(4) 自国の文化を理解し、他国へ紹介できる生徒の育成
四、研究組織(表1)
五、研究方法及び内容
(一) 国際感覚を育成するために、学校教育全体で生徒の国際理解を深める。
ア、教科の指導において自国や他国の文化を理解する。
イ、道徳の指導において人々の生き方・考え方の尊重、隣人愛、国際親善等の育成を図る。
ウ、特別活動等の指導において、国際交流活動を通して相互の文化を理解し合い、他国のよさを認めながら学んでいく態度の育成を図る。
(二) 国際交流の実践活動として、次のことを行う。
ア、他国の人々との交歓会、意見の交換
イ、郷土芸能の発表会
ウ、作品の交流
エ、他国の人々及び他国で生活した人々の講演会
(三) 国際理解教育に参考になる資料を収集する。
ア、情報、資料等の収集と作成
イ、資料等の効果的活用のしかたの研
表1 研究組織
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Happy Birthday! デュダラ・オコーナーさん(白河市英語指導主事助手)の誕生日を祝って
表2 研究計画(1年次)
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