教育福島0112号(1986年(S61)07月)-043page

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(ウ) 自分の気持ち・驚き・願い等

 

三、授業の実際

 

(一) 田植えを扱った授業実践(五月)

1) 本時の目標(省略)

2) 学習過程(省略)

3) 本時にいたる「田植え」の体験(省略)

4) 田植えの体験をしたことの表現日記(省略)

5) 田植えの体験をしたことの表現絵画製作(省略)

(二) 稲の世話を扱った授業実践(六月

1) 本時の目標(省略)

2) 学習過程(省略)

3) 稲の世話の観察を深める手立て「あさがお」との比較(省略)

4) 稲の世話の観察を深める手立て農家の人の話(省略)

5) ふき出し文としての表現稲の成長によせる願い(省略)

6) 個への配慮(省略)

(三) 稲刈りを扱った授業実践(十月)

1) 本時の目標

(ア) 稲刈りの体験を通してつかんだ稲刈りの仕事の工夫や努力、収穫の喜びを発表する。

(イ) 自作の絵や文などの資料を活用し、発表する。

2) 学習過程(省略)

3) 個への配慮(資料)

4) 本時にいたる「稲刈り」の体験

稲刈りは、天候に大きく左右される幾度かの予定日が雨で延期になると、「先生、今度いつやるの」、「残念だなあ。早くやりたいなあ」という声がよく聞かれた。

5) 稲刈りの体験をしたことの表現−日記−

体験によってつかみとった観察が日記に整理され、その日記を資料にして授業で観察内容が発表整理されていく中で、観察内容はより明確になっていった。

6) 稲刈りの体験をしたことの表現−絵画製作−

絵は、その子なりの感情が込められ意図的に描かれたものである。絵を媒介として、その子なりの表現の意図を言葉として引き出すことによって、絵の内容を明快に理解することができる、

7) ふき出し文としての表現−稲刈りをして思ったこと−

一年生は自分の立場、二年生は農家の人の立場から記入させた。ここでは児童の自由な発想を規定してしまわないような教師の発問・働きかけの内容の吟味の必要性、言葉一つ一つの重要性を再認識させられた。

本単元学習のしめくくりとして、十一月に収穫米で「もちつき」をした。また、学習の成果を「ぼくらのこめつくり」として歌にし、「こよみ」とともに学習発表会において発表した。

 

四、成果と今後の課題

 

研究の成果として次の点が指摘できる。

(一) 地域素材の教材化の点から.

体の五感をつかった体験的活動を通して生きた知識を身につけさせていくことができた。

(二) 観察・表現活動の点から

観察したことを、日記や絵やふき出し(言葉・文)として表現させていくことは、社会的事象を自分たちの生活と結びつけてとらえ、その意味を探っていく上で有効であった。

(三) 複式指導の点から

学年差よりも個の発達段階の違いに着目すれば、効果的な表現活動が可能である。

今後の課題として

(一) 低学年の指導の点から

合科的な指導は、観察・表現活動を充実させるが、各教科の特質・ねらいを充分検討する必要がある。

(二) 個への配慮の点から

一人一人の内面をどのようにとらえ、個に合った観察・表現活動をどのように設定していけばよいのか、今後更に児童の観察、理解を深めていく必要がある。

 

稲刈りを扱った授業

稲刈りを扱った授業

 

◎資料 「個」への配慮、児童の表現活動は?(一部抜粋)

 

 

 

 


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