教育福島0112号(1986年(S61)07月)-044page
教育センターから
全国教育研究所連盟研究発表大会
50本以上の研究成果を発表
−福島で研究大会開催−
昭和61年5月22日
〜5月24日
福島市市民会館
主催
全国教育研究所連盟
東北地区教育研究所連盟
国立教育研究所
福島県 教育センター
福島県 教育委員会
福島市 教育委員会
全国教育研究所連盟(委員長 鈴木勲国立教育研究所長)には、各都道府県の教育研究所や教育センターなど二百二十五機関が加盟しています。
毎年、全国七地区持ち回りの会場で総会を開き、研究発表大会を開催しています。本年は東北地区の番で本県が会場県となりました。
全国教育研究所連盟の共同研究事業は、研究の規模においても、内容においても、日本を代表する高い水準のものです。また、各加盟機関独自の研究も、今日的課題をふまえ先導的なものです。
今回の福島大会には、来賓として佐藤昌志福島県教育長、箭内洪一郎福島市教育長をお迎えし、全国か三百余名の会員が参加しました。
一、共同研究報告の概要
全国教育研究所連盟の共同研究は、後述の「生徒指導」のほかに、「学習到達度・進路選択」や「CAIプロジェクト研究」などがあります。
今回発表された「生徒指導の推進に関する総合的な研究」は、その最終報告で、全国の小・中・高校教員約一万五千人を対象として調査研究したものです。「校内暴力」は減少するが、「女子非行」「性非行」「社会性欠如」「無気力」「学業不振」「小学生非行」などは増加すると予測していることが明らかにされ、授業中の「おしゃべり」や「ぼんやり」も浮き彫りにされました。
二、分科会発表の概要
■第一分科会 教育一般
発表項目
○教職員研修 ○進路職業選訳
〇授業研究 〇子どもの将来
〇研究研修一体化 ○峯き方の教育
〇親と子の“夢” ○成人学習活動
○精神薄弱児の学習
研修への期待は、高年齢層へ進むにしたがって徐々に減少していることや、エレクトロニクスの驚異的な発展に対応する人間的な生き方の再認識が必要になってきたことなどが発表され、子どもの“夢”と親の“夢”の相関について研究協議がなされました。
■第二分科会 学校経営・情報処理
発表項目
○単校経営と活力 ○理解と学習歴
〇学級と存在感 ○学習用シフト
〇教職活動 〇CAIの利用
〇校内研修 〇情報ベース
〇教育目標の具現
学校教育目標の具現化をめざす校内研修や、生徒の理解状態と学習履歴に関わる基礎研究などが発表され、技術・技能教育に取り入れた学習用ソフトウェアの開発について研究協議などがなされました。
第三分科会 学習指導1)
発表項目
○文学学習達成感 〇少人数学級
○作文教育 〇造形の構想力
〇文法能力 〇経営ゲーム
〇子どもを知る 〇英語衝心評価
○授業分析
認識の発達に応じて、誤文、不整文不適文が生じやすいことや、「経営ゲーム」を展開させた商業教材の開発などが発表され、VTR・コンピュータを利用した行動推移図の授業分析について研究協議がなされました。
当教育センターからは、中学校英語
研究発表大会、開会式