教育福島0112号(1986年(S61)07月)-047page
表2 県における生涯教育関連事業の現状
(2)提言
生涯教育の体系化について審議を重ねてきた総合調整部会では、教育事業に関して、行政内での連携・協力を推進していくうえで、次の点が重要であるとしています。
1)事業内容を担当者が相互に理解しあうための情報交換を密にすること。
2)各事業の行政目的、役割を明確にし、連携・協力の内容を焦点化すること。
3)具体的な連携・協力の方策を検討すること。
また、振興部会において審議を進めた「青少年の健全育成にかかわる家庭教育の振興策」については、当面の方策として次の提言を行った。
1)親の学習機会の拡充による振興策
ア、学習への参加を促進するため、家庭、学校及び地域社会との連携を深めること
イ、住民の生涯学習の中心施設である公民館の人的・物的条件の整備と家庭教育事業の充実に努めること。
2)企業内における家庭教育の振興策
ア、企業と連携した家庭教育学級の開設を促進すること
イ、企業の地域活動への参加を促進し、地域の教育力の向上を図ること
四、昭和六十一年度生涯教育推進本部事業計画
広く県民への学習情報の提供や学習機会を充実するため、本年度の生涯教育推進本部事業計画を次のとおり策定しました。
(1) 生涯教育データバンク、情報提供事業
教育に関する施設や人材、関係団体、学習事業等の教育情報を収集し、整理提供するため「生涯学習ガイドブック」のうち、昨年度は、「施設編」を作成配布した。今年度は「指導者編」を作成し活用を願う計画です。
その他、昨年度に引き続き「生涯学習一口メモ」としてTUFからテレビスポット放送を年間五十二回放送する。また、学習広報紙「生涯学習ふくしま」を年間四回、各回一万部を作成し、広く県民に配布する計画です。
(2) 学習機会の提供
県民だれでもが参加できる講座として、県民大学中央講座、大学開放講座、高等学校開放講座を実施しています。
1) 県民大学中央講座(表3)
2) 大学開放講座
開放大学 福島県立会津短期大学
回数・時間 十回、三十時間
3)高等学校開放講座(表4)
(3) 生涯教育推進モデル市町村事業
生涯教育の推進を県下に普及するために、モデル市町村を指定しました。
1)指定市町村須賀川市・浪江町・高郷村
2)実施事業生涯教育推進体制の整備、生涯教育の普及啓発・実践活動・事業の開発、生涯教育データバンク・情報提供事業
なお、詳細については、県社会教育課(〇二四五−二−一一一二、内線三九五五)までお問いあわせください。
表3 県民大学中央講座
表4 高等学校開放講座日程