教育福島0114号(1986年(S61)09月)-037page
(五) 家庭との連携の改善
・ 行事や園だよりの見直し ・懇談会の改善 ・個人カードの活用・遊戯室の開放等
三、実践の概要
(一) 行事の見直し〈事例1〉−父親参観−
日頃子どもたちと接することの少ないお父さんに、幼稚園での子どもの姿を見てもらい、幼稚園に対する理解を深める。
●一言コーナー
先日の父親参観、わが家では親がとても楽しかった。わが子の家では見られない表情を見て、できるだけ多くの時間を子どものためにつくってあげなければならないなあ一、どうも親の方がせっかちすぎると深く反省した日でもありました。プレゼントも教材を使用せず、身近にある材料を使ってつくったことはとてもよかった。
M子の父
〈事例2〉−懇談会−
〇 保育参観を利用し、子どもを理解する目を養う機会とする。
・ 学級懇談会では担任より保育内容・学級の実態・子どもの姿などを説明する。
・ 保護者が司会を担当し、園側から提案したテーマにより話し合いをする。
(基本的生活習慣・あいさつ)
・ 各学級の懇談内容を全員に知らせる。
考察
○ 保護者の意見としては、話しやすい雰囲気で園・家庭内の様子も聞かれ、親同士・親と教師のコミュニケーションが図られたことが好評であった。
○ 各クラス毎に保育を見る視点を出したことは、保護者に子どもの見方が理解され効果的であった。
〈事例3〉−園だより−
保護者の意識調査を実施し、アンケートの結果や考察から、内容を検討し園だよりの充実に努めた。
園だよりの工夫と改善
(二) 六十年度個人と学級の変容記録に 個人変容の記録…省略
(三) 六十一年度個人記録
昨年度は、行事の見直しをすることによって、親が幼稚園に理解を示し、協力的に参加しようどする姿が目立ってきた。
しかし、一人一人の発達に応じた指導やことばの指導に関する連携が不足していたので六十一年度は個人カードを作成し、主題に迫るようにしている。
(四) 学級の変容
・ 連絡を深めるため連絡ノートを活用し、園や家庭でのようすを知らせ合い協力する。
(基本的生活習慣を中心に)
・ 電話・登降園時などを利用して話し合いをする。
四、研究の成果と今後の課題
(一) 研究の成果
(1) 行事や園からの連絡を見直し、
内容や方法を工夫・改善してきた
園児と親との木工あそび
表1 学級の変容