教育福島0116号(1986年(S61)11月)-035page
四、授業が効率的、安全に進められ自己の責任、他人への思いやりの芽が育ってきた。
五、集合や移動が秩序正しく、能率的にできるようになり、集う楽しさや集団の美が感じとれるようになってきた。
●今後の課題
一、集団・安全行動様式の指導のあり方と内面化のはかり方。
二、集団・安全行動の生活化・習慣化のための指導。
三、家庭や地域社会との連携を密にした集団・安全行動の推進。
最後に、特別講演「集団・安全行動と学校教育の役割」と題して、福島大学教育学部教授、鈴木勝衛先生の講話があり、参加した教職員に数多くの示唆を与え盛会裡のうちに発表会が終了しました。
昭和六十一年度
県心身障害児
就学啓発推進会議開催
−原町市文化センター−
去る九月十八日(木)、原町市文化センターにおいて、第五回福島県心身障害児啓発推進会議が、二百四十余名の幼稚園、学校、市町村教育委員会、福祉等の関係者並びに保護者の参加のもとに開催されました。
当会議は、心身障害児をもつ保護者に対し、養護教育に対する理解と認識を促進し、心身障害児の養護教育諸学校への就学啓発を図り、もって心身障害児の適正就学の充実に資する趣旨で毎年開催されているものです。
会議では、実行委員長の小見義友県立聾学校長のあいさつのあと、県教育庁養護教育課長、原町市長の来賓祝辞があり、つづいて体験発表、研究協議、講演が行われました。以下、その概要を紹介します。
●体験発表
「進路についての希」 相馬市立養護学校教諭 斎藤 公明「障害をもつ子の親として」 県立富岡養護学校保護者 宮崎 守規
●講 演
「ポニー牧場の子どもたち」の演題で、(財団法人)ハーモニーセンター理事長大野重男氏により、ポニー牧場での活動を通した青少年教育、障害児教育の実践が話され、他人への気くばりの大切さ、一人一人の子どもたちが持っている力を出すことの必要性、活動を通して知った東京都立町田養護学校の先生方の労苦をいとわない教育に対する感性に、教育の原点をみる思いをするなど、感銘ある話をされました。
●各分科会のテーマ問題提起者
〔第一分科会〕
「適正就学のための関係機関との連携と啓発活動のあり方」
提案者 相馬市教育委員会学校教育
課主幹 高橋 俊彦
相馬市立養護学校教頭
今野 武
〔第二分科会〕
「適正就学のために保護者の理解と協力を得るにはどうすれはよいか」
提案者 原町市立高平小学校教頭
前川 利夫
原町市立原町第一小学校教頭
高橋 志郎
〔第二分科会〕
「適正就学のため学校はどのようにとりくめばよいか」
提案者 富岡町立富岡第一小学校
教頭 小川兼太郎
県立富岡養護学校教諭 加賀 重哉
なお、昭和六十二年度は、白河市において開催される予定となっています。
第四十回県下小中学校
音楽祭開催
福島県下小・中学校音楽祭も今年で四十回になりました。この音楽祭は、福島県音楽教育研究会が主催して行われるもので、合唱、合奏、創作の三つの部門から成っています。どの部門も県内を十六地区に分け、地区大会を行って、その代表校が県大会に臨むようになっています。
第一部の合唱は、九月十七・十八日の両日白河市で行われました。参加校数が、小学校百八十一校、中学校百六十二校という全国でも最多を誇る中から選ばれた小学校三十六校、中学校三十四校が出場しました。県代表校が全国の最優秀になったこともあり、底辺の広さとともに、レベルが高いことも示しています。
県下小中学校音楽祭(合唱)より