教育福島0116号(1986年(S61)11月)-039page
イ、特別活動→校内児童会組織を学級の組織と関連付けた。特に国語科と関連の深い図書・新聞・放送委員会を重視し計画的発展的に扱った。
〈委員会活動と学級作り〉
三、 研究の実際
(一) 学級経営の実践
1)学級経営の目標を図のように設定した。
2)学級経営組織・活動内容……(略)
(二) 学級経営と特別活動の充実
1) 児童会委員会活動と班活動の一体化を図る取り組み。
ア、委員会と結び付けた班編成
イ、班生活目標の設定
ウ、図書・新聞・放送委員会活動の重視(国語科との関連)
2)日記指導を重視する取り組み
ア、班日記=一班一冊、交代制記録
イ、個人日記
・各自一冊
・調べる学習に活用
・相談ごと
・生活に関すること
(三) 道徳の時間の充実
国語科と道徳は非常に関連が深いことを踏まえ、国語科における価値目標と道徳の価値を関連付けて取り扱った。
(四) 国語科学習の充実
国語科学習指導は、本校における国語科研究の方向性と一致するものである。本校の理論実践の場が学級における国語科学習であると受け止めて、次のような実践を重ねた。
1) 教材研究分析を重視する授業設定。
ア、文章構造図・意味構造図…(略)
イ、学習者主体の解釈
2) 板書の構造化を重視する授業設定。
ア、構造化の基準をつくる…(略)
イ、文種に応じて弾力的につくる
3) ノート作りの主体性を図る授業設定。
ア、ノートは思考を育てる
〈思考を支えるノート〉
イ、主体的学習態度を育てる
ウ、ノート指導の到達度を設定する
4) 国語科単位時間の充実を図る。
ア、児童を主体的に取り組ませる手だての工夫
ア)学習手引きの活用……(略)
イ)学習計画表の樹立……(略)
ウ)自己評価表、評価基準表による自己評価
イ、主体性を高める授業案の工夫
次に、実践の一例を掲げておきたい。
○授業案の一例(六年「石うすの歌」)
○自己評価の一例……(略)
四、研究の成果と今後の課題
(一)研究の成果
1) 各自の課題作りと学習計画の樹立は、意欲的解決学習に結びついた。
2) 文種に応じた学習の進め方が分かり、主体的に取り組むようになった。
3) 評価基準の設定による自己評価は、学習の意欲付けに役立った。
4) 委員会活動と学級作り、国語科学習との連携は人間性育成に繋った。
(二) 今後の課題
1) 国語科における情意面の評価の在り方を究明していくこと。
2) 児童主体の学習形能掛工夫すること。
3) 全児童が生き生きと取り組む学級経営の在り方を究明していくこと。