教育福島0116号(1986年(S61)11月)-041page
師・生徒間のやりとりや、プログラムデータの一斉配布・収集ができます。四月以降各種の講座でこれらのシステムを用い効果をあげています。
図1は、当センターのLANシステムによる学習形態例です。また、写真3)は、LANシステムによるCAIの実践風景です。
図1 当センターのLANシステムによる学習形態例
3)LANシステムの実践風景
(三) CMIのためのソフトウェアの開発
CMIは、授業における学習記録やテストデータをコンピュータに入力して、生徒の学習診断・評価のための資料や授業設計のための資料を教師に提供する支援システムです。
当センターで開発しているプログラムのりち、1)スポーツテスト結果処理プログラム 2)成績処理プログラム3)SP表作成プログラム 4)栄養黄身プログラムなどは、CMI用として利用されています。
写真4)は、スポーツテスト結果処理プログラムの実行例です。
三、メカトロ教材の開発と実践
企業をとりまく環境のOA化・FA化に伴い、工業高校や商業高校などでは、マイクロコンピュータ利用技術への対応が、今日的課題となっています。
そのため、当センターでは、昭和六十一年四月に、パソコンCAD(コンピュータ援用設計)を導入して図形情報処理の拡充を図っています。また、メカトロニクス(機械技術と電子技術の複合化されたもの)への対応として、LED(発光ダイオード)によるビット検出装置や教育用ロボットの試作など、基礎教育への教材化にも努めています。
写真5)は、身近にある素材を利用して作成したメカトロ教材の一例です。コンピュータ制御に関する講座などに活用されています。
四、おわりに
最近、マイクロコンピュータは中学校はもちろん小学校教育段階にも導入されつつあります。
当センターとしても、これら学校教育におけるコンピュータ利用の進展に対応してより幅広い角度から検討を加え、学習指導の改善やソフトウェア・教材の開発などに一層努力していきたいと考えています。
4)スポーツテスト結果処理プログラムの実行例
5)メカトロ教材の一例