教育福島0117号(1986年(S61)12月)-044page

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レポート学校から

学校生活の充実を願って……

心はづむ毎日を!

 

今、県内の各学校では、時代の変化に対応し、子どもの毎日の生活を夢とうるおいのあるものにしようと、様々な“学校づくり”への努力が続けられています。

今月号では「レポート・学校から」の総集編として県内各地のいろいろな教育活動をお伝えします。

なお、ここで取りあげた学校(一部)についてはグラビアページの写真でも紹介してありますので参照して下さい。

 

小たな夢をたいせつに

福島市立清明幼稚園

 

清明幼稚園では、園児たちが広場狭しと飛び回っている。ここでは、「遊びと社会性」をテーマに遊びを通してのさまざまな体験から、集団の中の規則や思いやり等の社会性を身につけさせている。手づくりの“ごっこ遊び”に登場した食べ物屋さんやおばけやしき、おみこしは子どもたちに喜びと自信を与え、生き生きとした園生活をおくらせている。

 

心のかよい合う学校づくり

梁川町立梁川小学校

 

梁川小では、毎月十五日を“おたよりの日”とし、この日は子どもたちが教師に何でも訴えたり、知らせたりできる交流の日としている。また、“自由あそびの時間”をとり、全員で、仲間はずれをしない、ゆずりあう、じゃまをしない等の約束をして、できるだけ規制をせず、自由に遊ばせている。

その結果、学年に応じた楽しい遊びの広場づくりや子どもの心の微妙なサインを注意する指導が成功している。

 

地域の変化にあわせた教育

郡山市立河内小学校

 

河内小では、近くに「県総合緑化センター」(昭和五十年オープン)ができ、それを多面的に利用した教育を展開している。野山の観察は、センター内の公園で実施しているが、県内各地の草花を一か所で学ぶことができる。またセンター開所にともない、近隣の緑化、整備にあわせて学校美化を積極的に展開している。

それも明治七年開校という伝統と歴史を重んじ、地域との連携を大切にするという教育を基本としている。

 

地域に学ぶ教育の展開

会津若松市立神指小学校

 

神指小では、歴史豊かな地域性に着目し、地域との連携、コミュニケーションを図りながら様々な活動を行っている。ケヤキタイム(職の)は創意の時間であり、運動会では各地の歴史を題材としたミコシの競争、地域老人会と提携した菊の一人一鉢運動、サルビア栽培、学級会でのみしらず柿のほし柿づくり等。遊びの学習でも遊びそのものより、父母や祖父母から昔を学ぶというプロセスを重視して指導している。

 

能力、適性に応じた体力つくり

北会津村立荒舘小学校

 

荒舘小では、全校あげてのすもう大会を、地域の指導者の協力を得で実施している。また、子どもたちがきめた遊びを取り入れた業間運動、水泳指導等、年間を通した万遍ない体力つくりの指導に力を入れている。そのためには教師の意識の改革が必要であり、本校では様々な指導法の研究を深め、教師が自信をもって指導にあたっている。

 

心と体を練り鍛える教育

会津高田町立高田小学校

 

高田小は、“緑と花と実のなる木”いっぱいの環境づくりをし、自然の観察、花を愛する心の育成、生涯教育を実践している。なかでも美術教育では学校の庭づくり、草花の手入れ等での自然を見つめる心を土台として、単に見えるものだけでなく、心象表現にも力を入れた、心と身体で学習することを重く見ている。また高田梅、トチノ木栽培等地域と結びついた教育を行い毎日の学校生活に楽しみを与える工夫をしている。

 

楽しい給食、得意なスキー

檜枝岐村立檜枝岐小学校

 

檜枝岐小の子どもたちはスキーが得意です。スキー指導は村をあげて行われ、指導員の熱意が技術の向上を支えている。この元気いっぱいの子どもの活力の源は、楽しい給食である。精密な給食個人カルテによるデータ、子ども中心の給食委員会の準備、お互いの世話、お楽しみコーナー等、様々な工夫をもとに、全教職員が子どもと一緒のテーブルで、家のこと、今日楽しかったこと等をにぎやかに話し合いながら給食時間をすごしている。

 

生活に結びついた家庭科教育

いわき市立長倉小学校

 

長倉小の家庭科教育は、生活科としての主体的学習に力を入れている。また、実践なくして家庭科はないとして

 

 

 


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