教育福島0118号(1987年(S62)01月)-017page
今後は、学校体育施設の開放の趣旨の徹底を図るとともに、地域住民のスポーツ活動の拠点となるよう利用のしかたを工夫する必要があります。
4 第五十回国民体育大会開催準備
国民体育大会は、広く国民の間にスポーツを普及し、アマチュアリズムとスポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力の向上を図り、併せて地方スポーツの振興と地方文化の発展に寄与するとともに、国民生活を明るく豊かにしょうとするものであります。
半世紀を迎える記念すべき第五十回国民体育大会を本県で開催することは、県民のスポーツの振興を図るとともに心豊かな生き生きとした郷土づくりを一層推進し、県勢の伸展に寄与するものであります。
本県における昭和七十年第五十回国民体育大会の誘致については、昭和五十六年に側県体育協会及び県が国体の誘致を決定し、翌五十七年には(財)日本体育協会及び文部省に「第五十回国民体育大会本県誘致についての要望書」を提出し、同年、(財)日本体育協会が福島県を「第五十回国民体育大会開催申請書提出順序の了解県」として承認し、第五十回国民体育大会の本県開催が事実上内定しました。その後、県といたしましては、第五十回国民体育大会庁内幹事会を設置し、準備組織及び総合的な構想づくりに努め、昭和六十年には、「第五十回国民体育大会福島県準備委員会」を設立し、国民体育大会開催方針を策定しました。
(1) 昭和六十一年度事業
六十一年四月には、増大する国体開催準備業務に対応するため、保健体育課内に「国体準備室」を設置し、本格的な準備に入りました。六月十九日には第五十回国民体育大会福島県準備委員会第二回総会を開催し、昭和六十一年度の事業計画、予算等を決定しました。また、総会に引き続き開催された第二回常任委員会において「大会実施予定競技」を決定するとともに、競技会場地を選定するための希望調査の実施、総務専門委員会の設置等を決定し、いよいよ会場地市町村の選定に着手しました。
(2) 競技会場地希望調査について
第五十回国民大育大会の会場地選定の基礎資料を得るため、全市町村及び、各競技団体に対し競技会場地希望調査を次の事項について実施し、調査書は、十月二十日までに県準備委員会に提出することにしました。
1)開催希望競技一競技団体には開催希望市町村)
2)宿泊施設
3)競技会場
4)練習会場
5)会場地周辺見取図(市町村のみ)
6)スポーツ大会開催の実績及び計画
7)市町村体育協会あるいは競技団体の現状
(3) 希望調査の結果について
各市町村の競技開催希望については表7のとおりです。
具体的には、十市二十四町七村からの希望があり、方部別に見ると県北地区二市八町、県中地区二市四町一村、県南地区一市一町一村、南会津地区二町三村、会津地区二市六町一村、いわき市・相双地区二市三町一村と県内全域より希望がありました。また、福島市、会津若松市、郡山市、いわき市、二本松市の各市からは数種目の同時開催希望があったほか、七村からも地域の特性を生かした種目の希望が見られました。
これら提出された会場地希望調査書の内容及び希望の実態について、十一月の下旬から十二月上旬にかけて、会場地希望市町村及び各競技団体に対してヒアリングを実施しました。
(4) 会場地市町村の選定について
今後、すでに設置されている総務専門委員会において競技会場地の調査審議を進めていくことになります。総務専門委員会の委員の構成メンバーは次のとおりです。
〔県関係〕
○総務部 財政課長
〃 地方課長
○企画調整部 企画調整課長
○生活福祉部 社会福祉課長
○保健環境部 医務課長
○商工労働部 商工課長
表5 小・中学校体育施設の開放状況
(単位:校、%)
注:「保健体育要覧」
表6 施設別開放状況
(昭和61年3月現在)